カテゴリ:多系統萎縮症
夫は、2004年11月3日、この家に引っ越し、庭で転んでから外に出て散歩をしなくなった。
運動量が減ったせいか、急速に歩行が不安定になってきた。 家の中では杖なしで歩いていたが、だんだんふらつきがひどくなり、 トイレに行くのにソファ等につかまりながら、移動するようになった。 それでも、危なっかしいので、安全にリビングからトイレ、お風呂への移動をあれこれ考えた。 我が家は、リビングと寝室の1LDK+ロフト。 平屋の小屋のような家なので、空間を広げるためにリビングは吹き抜けにした。 それがあだとなって、リビングにベストポジションバーを取り付けできない どうやったら、安全に移動できるのか ネット検索後、この家を建てた建設会社、ケアマネさんを通じて福祉用具の会社等に相談した結果、 リビングには、平行棒を2セット、レンタルした。 足下の黒い部分は、留め具等で固定できない。 歩く度に動くと危ないので、布製のガムテープを貼って固定した。 そして、天井のあるトイレから洗面台まで、ベストポジションバーを数本、レンタルした。 躰のふらつきで、安定して歩行できなくなる度に、本数を増やした 確か、介護保険でのレンタル料1本500円だったと思うが、たかが500円、されど500円で、 本数が増える度に、私は、頭の中でソロバンをはじいていたように思う だけど、安全に移動するためには必要だったから、仕方ない。 2009年初秋頃は、手でバーを握って歩くだけでなく、バーに躰を預けて背中で支えながら、 次のバーを握る、というようなことをして移動していた。 それから、洗面台の前には、この椅子をレンタル。 背もたれ、座面、肘掛けの各部を調節でき、ブレーキレバーの操作で後輪をロックできる。 座面の高さ調節は、電動で行える。椅子の下に小さなバッテリーがあり、夜の間に充電していた。 高い位置で座り、洗面台まで下げ、洗面・歯磨き等が終われば、また高い位置に上げて立ち上がる。 また、これも90°ごとに向きを変えて止めることができた。 リビングのテーブルの前に座った状態から、立ち上がりの手助けに役立ったのは、この電動昇降椅子。 「独立宣言ツイスト」 左右に70°の角度で回転し固定できたので、テレビの方に向けて設置し、 左に動かしてテーブルに向かい、また、右に向かせてから電動で座面を高くして立ち上がり、 平行棒の内側に移動して、トイレ等に行った。 実際に使用していた頃の我が家。何だか懐かしい。 リビングからトイレへ 平行棒が金属で、冷たいのと手が滑るので、テーピング用のテープを巻いた。 そして、遠近感を得るために、当時の訪看さんのアイデアで、 赤いビニールテープを巻いて目印にした。 トイレと洗面所 トイレの横の手すりは、高い位置に設置し、鉄棒の懸垂をするような感じで立ち上がっていた。 高い位置の方が、安定するらしい。 トイレットペーパーは、ホルダーの中にあると取りづらいとのことで、 ネットで検索してもいいのがなく、私が針金ハンガーを曲げて作った。 この針金ハンガーホルダーは、今でも、摘便の時に使用するペーパーを、 適当な長さに切ってセットするのに活躍している 洗面台の前にいるのが、夫。お風呂は、夫の左手方向にある。 トイレからリビングへ リビングの奥が、寝室。 テレビが、まだブラウン管の頃だ。 今は、テーブルのある位置に電動ベッドがある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|