経済記事 今度はイタリアで揺れ.....同じ半島だが
ーーー 記事 ーーー今度はイタリアで揺れ.....同じ半島だがday by day 伊藤洋一ブログ (02:45)気になっていたからか、ちらーりとiPhoneのアプリ「株価」を見たら、米長期債(指標10年)が2.824%と一時の3%台から急落。当然ドル・円は大きく円高に動いて108円台。ユーロ・円はなんと125円台。 ははは。今週月曜日に「どんでん返し」をテーマに文章を書いたのですが、週明けはとんでもなくひっくり返りが進展していますね。連休明けのニューヨークの株価もかなり安い。 原油相場の動きを見ると、これは先週急落(ロシア石油相の発言を受けて)した後は下げ止まっているので、ここに来ての金融市場急変はもう一つの要因。つまりイタリア政局。 ウォール・ストリート・ジャーナルのこの記事などを読むと、事態の深刻さが分かる。南欧市場全体で債券が売られて金利が急上昇。そのお金はドイツ(北の)や大西洋を渡ってアメリカの国債に。 なにせ本来は「中立」である筈のイタリアの大統領が、議会の多数派を占める反EU勢力(七つ星と同盟)と対立してしまって、暫定政府は出来たものの、「夏から秋にかけてはまた選挙」という動き。 では選挙になったらイタリアはどうなるのか。「On Sunday, Italian President Sergio Mattarella blocked the formation of a euroskeptic coalition government formed of the antiestablishment 5 Star Movement and the League parties, raising the prospect of new elections. Investors worry a new vote could strengthen the hand of anti-euro zone forces.」というのだから事態は深刻だ。売りはスペインなどにも拡大。 イギリスに続いてイタリアがEUを離脱したら、ユーロの存在そのものが問われるし、EUも大きな規模縮小になる。しかしイタリアではどちらかというと「反EU」の空気の方が強いらしい。やはり格差とか移民ですかね。イタリア事情にはあまり詳しくないので、また調べます。 月曜日の文章にも書いたのですが、「どんでん返し」は米朝首脳会談が元祖かな。さっき見たニュースでは、ホワイトハウスは「再び6月12日に米朝首脳会談.....」という線が強くなっているらしい。 しかし私の関心は on-off の会談話ではなく、その中味。詰まったのか詰まっていないのか。当然「完全非核化」の中味です。そこが一番難しい筈。北朝鮮の金正恩が欲しいのは「体制の保証」。しかしアメリカでも北朝鮮の国民から「体制選択の自由」を奪うことは出来ないでしょう。 トランプ大統領はノーベル平和賞欲しさ(? というより中間選挙勝利)にそれをするかもしれないが、それは歴史に対する裏切りになると思う。この問題はあと数日で分かる。 昨日のアメフトの関東学生連盟(正式には「関東学生アメリカンフットボール連盟」)の記者会見。処分は当然だなと思いましたし、宮川君と日大アメフト部には"条件"が付いて良かったと思う。 内田さんはどうするんでしょうね。「虚偽を述べた」とまで断定されて、今の日大の経営陣の地位にとどまることは無理でしょう。一転して刑事訴追される可能性がある。月曜日のテレビでも言ったのですが、「何が彼をああさせたのか」に興味がある。 それにしてもこのコーナーは最後が24日でしたか。私としてはその間にも一杯文章を書いたのですが、頼まれ原稿が多かったのかな。いかん。