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2015.03.16
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カテゴリ:アット・ランダム



出生前、受精卵診断は両親の自由であるべき 




医療や介護、健康にまつわるトピックスやテーマについて、ご意見や体験談を募集する「わたしも言いたい!」の第1回のテーマは、「受精卵を調べる」。

朝日新聞のオピニオン面(2015年1月21日付)の記事(アピタルでは1月23日に掲載)で、2人の医師が、「受精卵検査」について意見を述べています。

この記事をもとに、皆さんから編集部に寄せていただいたご意見の一部を紹介します。

もとになった記事 《耕論》 受精卵を調べる 福田愛作さん、宇井千穂さん



■ 出生前、受精卵診断は両親の自由であるべき

(五十嵐直敬、保健師・看護師・元バイオ創薬ベンチャー役員、40代、神奈川県)

受精卵診断あるいは出生前診断を考えるとき、

最も重要なことは「何人も両親やその家族に犠牲を強制することはできない」こと、

さらに両親ら家族そして生まれ来る子の幸福、基本的人権を尊重し、

破壊してはならないことにあると考えます。


私の幼なじみは、日常的な会話も困難なほど重い知的障害がありました。

小さな頃は普通に遊んでいましたが、

進級するにつれて「違う」ことを意識せざるを得なくなりました。

彼は小学校の2年生頃から養護学級に移って一緒に学校に行けなくなり、

会って話す機会もなくなりました。



社会人になってから、親御さんのご苦労に気付きました。

ご近所には別の知的障害の方も居ました。

彼はいつも家の窓から外を見ていましたが、ひっそり亡くなりました。

幸いにも幼なじみは、

理解ある近隣の人に見守られ支えられて

40歳近くまで自宅で暮らしたようですが、

先年ついに施設に入ったと聞きました。

ご高齢の親御さんやそれぞれ家庭のあるご兄弟は、

本当にほっとされたと思います。

* * *


私の大学在学当時は男性助産「士」資格化の論議があり、

両性が必要なリプロダクトヘルス(助産、生殖医療)

に男性が参加しないことは問題と考え、助産学課程を修めました。


また、その後進んだ難病看護、訪問看護では

積極的に小児難病・障害児に関わりました。



その中で「この子のために、死ぬに死ねない」と話す親御さんや、

障害児が生まれたがために離婚し家庭崩壊した例、すくすく育ったのに、

病気や事故で突然、

重度知的・身体障害となったお子さんなどを目の当たりにしました。


ご両親は彼らのために全てを捧げていましたが、

重い障害を持った子供たちは、

老いた親を援けることも弔うこともできないどころか、

ときに親より早く死んでしまうのです。


ある仕事場の近くのコンビニにはいつも、

白髪のダウン症の「おじさん、おばさん」が買い物に来ていましたが、

一人では買い物もおぼつかず、訳知った店員さんが助けてあげていました。

それでいいじゃないかと言うのは、

外野の思い上がりと感じます。子供の頃のお使いを思い出して下さい。


本人は、うまくでできないもどかしさ、不安、苛立ち、情けなさ……。


知的障害でも(当然身体障害なら)感情はありますから、感じるはずです。

それが一生続くとしたら……。


生まれた後の不慮の病気や事故は避け様はありません。

しかし、まだ胎児となる前ならば……。


我が親は「ただ五体満足であれば、他には何も望まない」

と私の誕生に際し願ったと聞きます。

それは親なら誰もが想うのではないでしょうか。

それが受精卵、出生前診断の存在意義であり動機です。


出生前診断を語るとき、必ず「優生思想、障害者差別だ」という意見が出ます。

しかし、それは論理のすり替えあるいは飛躍です。

生命は人間は確かに平等です。

しかし、生きるために必要な能力も、社会が与えるものも平等ではないし、

平等にすることも現実にはできません。

当然、今既に生きている障害者に害が及ぶことも有り得ません。

「障害は個性」「障害児も可愛い」等と言うのは、容易く耳障り良いことです。

心からそう信じられる当事者の親御さんご家族は、それで良いと想います。


しかし、そうでない親や家族、現実に護る人、

亡き後の困難や苦しみが待っている障害児(正確には受精卵)本人、

彼らに、誰が何を強制強要できる権利があるのでしょうか。

その幸せを誰が保証できるのでしょうか。


30人に1人が体外受精児、さらに晩婚化、高齢出産化、

少子化で実質子供は一人かも知れない現況では、

たった二つの受精卵、正常異常どちらを選ぶかという選択も生じます。


子育て層に低所得者が増えている現状では、

親の扶養能力が一人分しかないこともあります。

私自身、障害児を支える経済的能力はありません。

その選択は、両親にも家族にも社会にも死活問題となり得ます。


現実には子の人生に責任を「持たされ」

面倒を見て支え続けるのは両親なのですから、

子供の未来のための選択と決断が許されるのは、

他人でも国家でも法律でもない、両親であるべきです。


少なくとも第三者の「外野」が、当事者の親にどうせよ、

と強制する権利はないと思います。


そして、「防げる苦しみを防ぐことは、悪ではありません」。


胎児中絶すら認められている以上、

出生前、受精卵診断は禁止されるべきではないし、

その結果を受けての処置の選択は、両親の自由であるべきです。


ただし医療と社会は、その重大な生殺与奪の選択に必要な責務、

教育や支援を果たさねばなりません。


上野公園の木陰に佇む野口英世像の碑文には

「人類の幸福のために~PRO BONO HUMANI GENERIS」と刻まれています。


支援者のロックフェラー氏は、

感染の危険を顧みず彼の遺体を迎えに渡航したそうです。

このほど逝去された「スポック氏」に、

「スタートレック」の仲間たちはこう言いました

「One of the happiness are prior to the many of happiness.」。

大切なことは、生まれ来る子の幸せのために必要なことは何か、

私利によらず考え、為すことです。


【apital http://apital.asahi.com/article/opinion/2015031100013.html







スタートレック、幼い頃よく観ていました。

すてきな仲間たちの虜になっていたような気がします。🌠



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Last updated  2015.03.21 19:23:49
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