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2024.03.21
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カテゴリ:自閉症関連
​​​​​



発達障害と知的障害――
分けられた「線引き」と社会的サポートの現状




​​​「知的障害」の位置づけ​​​

今回は発達障害との関連や福祉サービスなどを中心にお話しします。


『知的障害を抱えた子どもたち』
では
少し切り口を変えてよりくわしく説明しています。


​まず知的障害としばしば混同される
「発達障害」との関連についても触れておきます。

アメリカ精神医学会の
『DSM-5-TR精神疾患の診断・統計マニュアル』
では、
知的障害は発達障害と並んで
神経発達障害としてまとめられています。


この中には知的障害、コミュニケーション障害(吃音を含む)、
自閉症スペクトラム障害、注意欠陥(欠如)・多動性障害、
特異的(限局性)学習障害、運動障害(発達性協調運動障害を含む)、
チック障害、その他が含まれています。

2018年に公表された世界保健機構(WHO)のICD11でも、
若干の差異はありますが、基本的に同じです。

わが国の発達障害の定義は発達障害者支援法において
「第二条 この法律において「発達障害」とは、
自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、
学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する
脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において
発現するものとして政令で定めるものをいう」
とされており、
「知的障害」は入っていません。


​障害基本法での障害とは身体障害、知的障害、障害の3障害であり、
発達障害は新しい概念でもあり、
障害者総合支援法の中では精神障害に位置づけられています。

このために後述の障害者手帳の取得にあたっても、
知的障害は「療育手帳」、
発達障害は「精神保健福祉手帳」と異なります。

国際的な分類に合わせるためには、
将来的に知的障害福祉法、障害基本法、障害者総合支援法、
発達障害者支援法などを改正して、
神経発達障害という大きなくくりでまとめることが望まれます。

ただ発達障害学会は1966年に精神薄弱研究協会として発足し、
1979年に精神薄弱の呼称が知的障害に変更されるときに
発達障害学会となりましたので、
知的障害、発達障害両方を対象としています。


知的障害の症状​​発達障害については
「発達障害者支援法の定義」が「疾患の定義」となっており、
質的にはわかりにくいことから著者は
10年以上前から著作
『自閉症スペクトラム障害』
でも
「発達の過程で明らかになる行動や
コミュニケーションなどの障害で、
根本的な治療法は現在ではないが、
適切な対応により
社会生活上の困難は軽減される障害」
とお話ししてきました。

知的障害についても
この説明をあてはめて何の問題もありません。

それでは知的障害と発達障害はどのくらい合併するのでしょうか。

発達障害のうち注意欠陥(欠如)・多動性障害と
特異的(限局性)学習障害は
基本的に知的障害を伴わないことになっています。

しかし、実際には前回お話ししたように
学習障害が知的障害と誤認されることもありますし、
知的障害を抱えていて会話などに比べて
読み書きの能力が著しく低い場合、
生活の中で知的障害の程度にそぐわないほど
集中が苦手であったり衝動的な行動が
生活上の障害になったりする場合もあり、
診断はともかくとして対応は試みています。


知的障害との関連がもっとも強いのは
自閉症スペクトラム障害です。

自閉症スペクトラム障害の症状は
コミュニケーションや対人関係の困難さとこだわり
(反復性行動や感覚過敏・鈍麻などを含む)があり、
その強さによって
『DSM-5-TR精神疾患の診断・統計マニュアル』
ではレベル1(支援が必要)から
レベル3(とても強力な支援が必要)に分かれます。

症状が強いほど知的障害との合併も多くなり、
レベル3と重度、最重度の自閉症は、
知的障害とどちらが本質であるのかが
明確に判断できないこともあります。



​療育手帳取得者は増加傾向

​​知的障害と福祉サービスについて少し説明します。


知的障害の場合には重度、最重度がA判定、
中等度、軽度がB判定あるいはA以外となり、
基本的には2区分ですが、
臨床的にも福祉サービスの上でも
4区分で対応することが多いです。

​給付などは自治体によって異なりますが、
A判定の場合が中心です。

わが国での知的障害を抱えた子どもの頻度は、
内閣府が公表した令和5年版の障害者白書では、
平成27年に0~9歳の子どもでは
人口1000人当たり9.4人となっており、
平成7年度の2.8人から増加していますが、
これは知的障害を抱えた子どもが増加したというよりは、
療育手帳を取得する子どもが増加した
と考えています。








​[現代ビジネス]​








知的障害を抱えた子どもたち 理解・支援・将来 [ 平岩幹男 ]






こういう踏み込んだ説明は初耳ですが、

分かりやすいですね。​☄​














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Last updated  2024.04.13 09:30:15
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