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アラビア書道とその周辺

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2007.06.24
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カテゴリ:催し物
6月24日に東京・浜松町にあるアフリカレストランのカラバッシュに行ってきました。ここでエジプト・アラブ舞踊家のKou Reikaさんのパフォーマンスがありました。

アラビア書道をされている生徒さんにはオリエンタルダンスやベリーダンスを習っている方が数人いらっしゃいます。Reikaさんもその中の一人ですが、自らスタジオを持ち、多くの生徒さんを抱えているトップクラスの先生です。

エジプト舞踊とオリエンタルダンスがどう違うかも良く分かっていませんでしたが、観光用のものは見たことはあるものの、今までちゃんとしたものを見たことがないので、楽しみにして出かけました。

会場はそれ程広くないフロアの半分でパフォーマンスが行われ、観客席と間近なこともあり、ライブ感溢れるショーでした。プログラムは全部で10曲でした。

次々に繰り出される演目を見ていて、本来のエジプトダンスは、純粋に生きる喜び、日々の生活の楽しみ、豊饒への感謝が溢れているものが多く、もっと生活に密着したものだという新しい発見がありました。

中でちょっと変わっていて面白かったのはZARという、黒い服を着て踊る呪術的なパフォーマンスでした。一連の動きの中に日本の連獅子のように頭を回しながら長い髪の毛を振り乱して恍惚状態を作り上げるところがありました。トルコなどで行われているイスラム教スーフィズム派メフレウィー教団のパフォーマンスにも繋がるのかなと想像しながら見ていました。

技術的には難しそうなのは剣の踊りで。頭に剣を載せたままで、ゆっくりと踊るもので、座ったり、肩を揺らしたりしながら、相当な技術が必要だと思いました。同時に戯曲のサロメに似た少し恐ろしさもある踊りでした。

一方、恐らくこれが現在のベリーダンスのもとになったと思われる華やかさを持った、小さなフィンガーシンバルを両手にはめて踊るパフォーマンスもありました。このフィンガーシンバルも4種類ほどの打ち方があるとの説明がありました。かなり前にスペインで見たことがあるフラメンコにも小さなカスタネットを手に付けて踊るものもあり、やはりこのあたりジプシー系の流れを汲んでいるのかなとも思いました。

ジプシーは西暦1000年ごろインドパンジャブ地方から西に移動してきた民族集団といわれていますが、ちょうどそのころはセルジューク朝が起こり、その後オスマン帝国につながる時期でもあり、ジプシーたちが、文化華やかで、安定していたエジプト経由、当時まだ勢力範囲だったスペインまで移動していた可能性があるのでは思います。ジプシーのダンスがエジプトダンスと混ざり、更にスペインのフラメンコへと繋がった可能性があります。

ダンスとダンスには衣装替えも兼ねて、短く踊りの説明があり、分かりやすかったです。10曲の踊りの構成も少し素朴な感じのものから華やかなものまで並べてあり、楽しく見ることができました。

20年以上前、エジプトで一度ベリーダンスショーを見たことがあり、その他にも、日本のアラブレストランなどでいろいろなベリーダンスを見たことがあります。ただ、どれも露出の多い、欲情的というか扇情的なものばかりで、欧米が作りあげたオリエンタリズムがかなり入り込んでいる踊りが多く、華やかで見栄えはするものの単調なものが多かったと思いました。

一緒に出演されたお弟子さんたちも見事なパフォーマンス、その上スタイルも抜群で、やはりベリーダンスはダイエットに良いという巷の噂は本当かと思います。エジプトダンスは全体的にはゆっくりした動きが多いように見えますが、腰の動きが重要で、これを毎日続ければ確かにウェストを引き締める効果はあると思います。最近流行の何とかキャンプの激しい運動よりは遙かに楽で新しい技術も身につくので一石二鳥ではと思います(少し宣伝)。

なお、エジプトアラブ舞踊研究所の詳細は、http://www.reikaworld.com/ 及びhttp://reika.typepad.com/ へ。










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最終更新日  2007.06.25 10:22:59
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