カテゴリ:結婚の科学
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読者の男性Yさんからこんなご意見をいただきました。 「日本人は、セックスレス及び結婚しないのは 日本人が、狩猟民族でないことに、由来するのではないでしょうか? 元々、行動力がある人間=セックスに強いと思っています。 元々、農耕民族で行動力に乏しく、閉塞感の世の中で セックスする気力を失っているのでしょう。 逆をいうと、セックスを楽しむ人間が増えると 日本も元気になるような気がします。」 Yさんの周りは幸い「強い遺伝子」を持たれた方が多いようで何より! すばらしいです!! ところで、狩猟民族といえば、「大陸」を思いうかべますね。 同じモンゴロイドなのにチンギス・ハーンを代表とする、 大陸でも寒冷地にいる彼らは、狩猟民族そのものです。 狩猟民族の宿命といいますか、生き残る道は版図の拡大にあります。 痩せた土地を気長に開墾するよりは、いつも豊穣な土地を捜し求めて移動するのですね。 ですから、女性に関しても同じなのでしょう。 常に豊穣な子孫を残す健康で若い子宮を求めるということなのでしょうか。 脳内活動からすると、活動的に動き回っている状態はドーパミンを殖やし、 男性ホルモンも高レベルにあるに違いありません。 それは女性を求める脳内物質と同じものですから、つまるところ、 「英雄は色を好む」は正しいのでしょうね。 一夫多妻制は、人類の自然現象なのかもしれません。 でも、現代の先進諸国では一夫一婦制をとることが殆どです。 「文化・文明が制度を定めた」のですね。 自然に抗う行為、それが人としての尊厳だ、 と主張しているかのようにみえます。 この一夫一婦制が始まったのは数百万年前だったと人類学者は言っています。 進化に伴い、人類が二足歩行を始めたときに、産道が狭くなり、人の子は未熟児で生まれるほか無くなった。 未熟児なので母親一人では育てられないために誰かと協力して子育てをする必要が出た。その誰かとは子供の父親であることが合理的だ。 どうやって子供の父親だとわかるのか? 常に女の傍にいて他の男と交わらないように見張っている。 つまり、女が産む子は自分の子。 というわけで一夫一婦制であることが必要になった・・・ 人の子は成長するまでに非常に手も時間もかかるんですね。 子供を育てるためには夫婦協力がどうしても必要だ、ということです。 子供を育てるには手と時間だけではなく、たっぷりの愛情も必要です。 手厚いケアを子供は求めるわけです。 実際に私たちオトナもそうして育ってきました。 父親が愛情を持って子供を育てる協力をするためには、やはり、「自分に似た子供」つまり、自分の遺伝子を引き継いでいることが非常に大事なことなのでしょうね。 一夫一婦制は非常に人間らしいシステムにも思えてきますね。 でもYさんの言われるように、今の日本は「気力を失っている」ようにも見えます。 実際に男性の「健康な精子量」はここ5年で急速に減っているし、男性が男性であるためのY染色体は、長い年月を経て縮小傾向にあるというのです。 哺乳類の中でも「処女懐胎」をし、実際に卵がかえった例もあるというのですよ(汗 危うし、男性。 恋愛の基本形はこちら↓ BOYS LOVE RULES-保健室の個人授業 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 22, 2009 09:49:53 AM
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