カテゴリ:結婚の科学
[おしらせ]------------------
もう、恋愛から逃げない。 運を引き寄せるオンナの作り方 平安時代の結婚は女の家に男が通う通い婚でした。 夜這いに毛が生えたようなものかとも思うのですが、娘の結婚相手の身分や役職次第で家の将来の繁栄や衰退が分かれてしまうので、親が大活躍したことが想像できます。 特に母親は娘を公達(きんだち)の目に付くようにしなくてはなりません。 できるだけ麗しい公達を、娘が捕まえておけるように苦心したようです。 婚姻のはじめ、妻にしたい女性の下へ男が通い、歌を送りつつ女性の名を問います。 女性が名を応えると、OKのしるしです。 母親が誘導し、まず、男に娘の評判を知らせなければなりません。 男が娘を気に入り通い詰めた三日目の晩に結婚の儀式を執り行ったようです。 妻になる女の父と通ってきた男が酒を酌み交わして結婚が成立しました。 男の態度がはっきりせず、時々しか通わない場合、そこは駆け引きもあったでしょうね。 母親が率先して娘のところにいろいろな男を引き入れるということもあったでしょう。 そういう意味では、婚前セックスや婚外セックスに寛容だったといえるのでしょうね。 それが可能だったのは、もし子供が生まれたとしてもその子供の父親が誰であろうと娘の生んだ子には違いないからですね。 母系社会に貞操観念があまり強く働かない、最大の理由がそこにあるでしょうね。 でも、男が正妻の下に定住するようになると、当然妻の貞操は守られる必要が生じました。それにしても、妻が不貞の子を産みそれを知りつつ知らぬ振りをしてその子を養うという、源氏物語のお話にもあるようなことは、実際にも起こりえたでしょう。 通い婚の効用として、妻の実家の財産管理を妻が務めることは何ら違和感がないことです。妻の実家の財産の中で妻が他の男の子供を育てたとして、夫が気にする必要はなかったのでしょうね。結婚を解消する決定的な理由にはならなかったことでしょう。 ますおさん状態ですからね。 嫌なら妻の実家から出ればいいのですから、もし結婚が続くとしたらお互いに利益があったということなんでしょうね。 非常に高い文化を持つ社会で、妻が財産を相続することが多かったということが、この時代をもったことの大きな大きな幸運です。 妻は「夫の所有物」ではなかったのです。セックスだってそれなりに自由でした。 かといって、日本のすべての時代に貞操観念がなかったわけではなく、男の闘争心を必要とする戦争などが起きると女性は抑圧の憂き目に耐えることも起きてきたでしょう。 そういう時代は男性が「闘争心」「競争心」「攻撃的」にならざる得ない大変な時代だったわけで。 戦国時代やいくつかの外国との戦争時代は、常に死と隣り合わせにいたのですから。 大きな時代の変換期には強い男の力を必要とし、勢い男尊女卑となり、日本にフェミニズム運動が起きたことの原因になっています。 日本という国は「母系社会ベースの上の男社会」と考えられるのではないでしょうか。 心理学者の河合氏は「日本に切断思考(男系社会)は存在したことがない」と言い切っているほどです。 母系社会のルーツは、採取・漁労部族にあります。西欧でも採取・漁労によって食料調達していた時代・部族では母系社会であったでしょう。 ただ、彼らのコーカサイドという民族的特性はどちらかというと遊牧を得意としていたのでしょうね。広い大陸に恵まれていたということも理由の一つでしょうが。 その社会では力の秩序が出来上がりますから、妻が夫の財布を握ることは一度もなかったでしょう。妻の力は夫よりも小さいのです。 夫の縄張りのなかのセックスも封鎖され、制限されていました。 縄張りに関して男は執着します。独占したがります。 そんな独占への執着が「貞操帯」になって現われているように思ってしまいます。 もっとも人間的であること、セックスを、子作りのためでなく快感のためにする行為を制限された恨みが爆発したのがフェミニズムだったんだな~ってつくづく思うのです。 フランスやアメリカなど欧米で「専業主婦」という女性は殆ど存在しない現代です。 北欧三国やフランスでは出産の間も関係なく仕事をし続ける女たち。 男と同等に勉強し、男と同等に仕事をし、男と同等に稼げば、 彼女たちは「虐げられること」から解放されるのです。 惨めさから抜け出せるのです。 性の自由を獲得できるのです。 貞操帯から解放されるのです。 排泄行為さえ管理される屈辱ってあるでしょうか? 彼女たちは自分で握る財布を持たなければ、自尊心を持つことすら難しかったのだと思うんですね。 女が自立できるということを証明し続けた、彼女たちのこの200年だったのではないでしょうか。 経済的自立を遂げ、そして、抑圧され続けたセックスを解放していったのが20世紀の女たちでした。 そのことは当然のごとく恋愛の形を変え、結婚の形態をも変えていきました。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 8, 2009 11:29:56 AM
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