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2012年09月13日
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カテゴリ:音楽

 

♪音楽千夜一夜 280

 

2012年夏の南仏エクサン・プロバンス音楽祭の録画でモーツアルトの「フィガロの結婚」を見ました。7月12日の夜、お馴染み大司教館中庭の収録だが画質はともかく音質はあまり良くない。

 

カイル・ケテルセンがフィガロを、パトリシア・プティボンがスザンナを歌ったが、可も無く不可も無い歌唱。レザール・フロリサンの合唱もまずまずだったが、ル・セルクル・ドゥ・ラルモニという小編成の古楽オケを率いたジェレミー・ロレールという若い指揮者がまるでスケーターワルツのように序曲を走らせて喜んでいる。テンポはエーリッヒ・クライバーと大体同じだが、そこにはモーツアルト特有の音楽の喜びなぞ微塵も漂わない。

 

「モーツアルト指揮のモーツアルト知らず」は、例えば小澤征爾とかウエルザー・メストとか準メルクルとかダニエル・ハーディングとかあまた存在しているが、彼らはうわべの演奏効果を気にしながら楽譜をひたすら機械的に音化しているだけで、楽譜に内在する意味がまったく理解できず、よって汲み上げることもできないのだろう。

 

リシャール・ブリュネルの演出は1幕になぜか書庫を持ってきてぐるぐるぶん回したり、4幕大詰めではいくつもの東屋を目まぐるしくぶん回したりする。実は後者はリブレットに忠実たらんとしているのだが、見物しているほうはなんのことだかさっぱりわからずただ混乱困惑するのみ。指揮者ともども若気の至りをさらけだしててんとして恥じていない。

 

かくもモーツアルトの本質からほど遠い演奏を久しぶりに耳にした。私などはテレビの放送視聴だからよいものの、わざわざ現地に足を運びこんな酷い代物を押しつけられる観客の気持はいかばかりだろう。

 

 

蝉時雨妻子の居らぬ一軒家  蝶人

 






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Last updated  2012年09月13日 08時06分06秒
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