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カテゴリ:飛鳥・奈良・平安
このブログでもよく取り扱う平安時代の代表人物である藤原道長は、前にお話したように「御堂関白記」という日記をつけていましたが、これは彼の死の直前までかかれています。 道長は記録によると体調不良と目が見えなくなっていったとあり、今で言う「糖尿病」で他界しているのですが、当時はこんな病気わからないので、必死に死ぬ前に極楽に行けるようにと仏様にお祈りするのです。 道長は自分の死を悟ると出家して「南無阿弥陀仏」を毎日唱え続けました。その姿が上の画です。彼の日記の死の前は「今日はお経を何回唱えたか」という記述のみになってきます。 そのなかで「読経十万回」なんて書いてある日もあります。24時間でどうやって10万回唱えたかは彼のみぞ知るところですが、かつての権力者の面影はありません。 道長は子供が多くいて、長女と長男は千年前なのに80代まで生きるほど元気だったのですが、その子供たちに看取られ、また歴史に名前を残し、56歳でこの世を去りました。 彼が極楽に行けたかどうかはわかりませんが、彼の日記を読むと「行けてればいいな」と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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