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あま野球日記@大学野球

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2007.07.27
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テーマ:高校野球(3681)
カテゴリ:高校野球
強豪どうしの、意地をかけた「がっぷり四つ」の戦いだった。

浦和学 003 400 100 =8
埼玉栄 130 000 300 =7

埼玉県大会の準々決勝、埼玉栄高-浦和学院高。
昨日26日に行われた試合の録画ビデオを、遅まきながら
いま再生している。

「野球で一番面白いスコアは8-7」という話を聞いたことが
あるが、まさにそのとおりの内容だった。

埼玉栄高の先発は天城翔、浦和学院高は赤坂和幸
予想に反してこの2人、マウンドをリリーフに譲るのは早かった。
天城は4回途中に近藤亮太、赤坂は3回の途中に内山拓哉に、
それぞれ救援を仰いだ。

あくまで結果論だけど、
その2番手投手の登板した直後の出来が、勝敗に影響したように
ボクは思った。特に浦和学院高の内山、今日は素晴らしい投球
だった。

背番号「10」をつけた内山が登板したのは3回裏。
序盤、あっという間に埼玉栄に4点を奪われたものの、直前の3回表に
3点を返して勢いに乗る浦和学院。突き放しにかかりたい埼玉栄が、
一死一・二塁のチャンスを迎え、浦和学院にとっては何としても追加点
を防ぎたい場面だった。

埼玉栄高、7番・鈴木大旗が右打席に入る。
初球  スライダー 1ストライク 
2球目 キレのある直球でファール 2ストライク
3球目 外角低めに大きく落ちるスライダーで三球三振。

そして8番打者・天城翔が右打席に。
初球、変化球を打たせ遊ゴロ。

内山、素晴らしい球を駆使して浦和学院にとっての悪い流れを完全に
断ち切り、続く4回表の大逆転につなげた。

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内山拓哉(3年)。

ボクが初めてこの選手を見たのは、昨夏の埼玉県大会・決勝だった
ように思う。増渕竜義(現・ヤクルト)を擁する鷲宮高とのカード。

試合開始前のシートノック。肩にバッグをかけながら、淡々とノッカ
ーにボールを渡す背番号「1」の選手がいた。それが内山


まっ、その試合に登板予定がないのであれば、当たり前といえば
当たり前の光景かもしれない。が、その姿が妙に板についた様子に
見えたので、内山の名前と背番号「1」を違和感をもってボクは記憶
した。

忘れられないのは5月の春季大会・準々決勝、対本庄一高戦
6回終了時点で7-1と大量リードした浦和学院、先発の鎌田に代えて
内山が登板した。だが、内山に代わるのを待っていたかのように本庄一
打線は、いきなり火を噴き始める。あっという間に3点を奪われ、
最後は1点差で辛くも浦和学院が勝利した。

森士監督は、内山を評して「慌てなければ、素晴らしい投手」と言って
いるらしい。言わんとするのはハートのことなんだろうか。
とまれ今日の内山、とても堂々として見えた。

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さて浦和学院、今日の準決勝は富士見高と対戦する。
春季県大会の準決勝でも対戦しており、その時は富士見・太田弾投手を
打ちあぐね、1-4で敗れている。

その試合終了後、浦和学院のベンチでは森監督が選手全員を集めていた。
そして三塁側・富士見のベンチに盛んに指さして、何やら語りかけていた。
「今度、富士見とやるときは絶対に勝て!」
と、発破をかけていたのかもしれない。



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Last updated  2007.07.28 03:07:33
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