まず東都大学リーグ・1部のこと。
今季から1部に昇格した中央大。
2カード連続で勝ち点を挙げ快進撃を続けていたが、
昨季の覇者・東洋大に連敗。
残念ながら、3つ目の勝ち点を挙げることができなかった。
そして神奈川大学リーグ・1部。
元・駒大苫小牧高の監督だった香田誉士史コーチが率いる鶴見大。
これまでの成績は3勝6敗で勝ち点1。
6チーム中、5位に甘んじている。
いかに香田さんとて、常勝チームに仕立てるには時間が必要のようだ。
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大学野球・監督たちの言葉より。
以下、『大学野球 2008秋季リーグ戦展望号』
(ベースボールマガジン社刊)より引用。
■元プロ野球の投手だった中央大・高橋善正監督のコメント。
就任1シーズンで2部から1部に昇格させた高橋監督。
年齢は64歳、選手たちとは40歳以上の年齢差がある。
「今の若い人を分ろうとすること自体に無理があるんですよ。
共通点と言えば、野球小僧だったことぐらい。
彼らが私のことを理解しようがしまいが、
『勝つためにはこうしないとダメなんだ』と話しているだけ」
「まずチームの基礎を作りたい。
監督が代わるたびにチームも変わるのではなく、
中央大学の野球はこういうものだというものを確立しなければ、
常に優勝を狙える安定勢力をもったチームにはなれません」
■高校野球界ではすでに地位も名誉も得た後、
無名の鶴見大のコーチに就任した香田誉士史氏のコメント。
大学野球部専用のグラウンドがない。
付属の中高の野球部と共用し、平日は週2回しか使うことができない。
予算も隔年で10万円。1年当たり5万円では、ボールも満足に買う
ことができない。
学生課に配属され、夕方5時まで仕事もこなさなければならないなど
香田さんを取り巻く環境は劣悪なのだ。
でも、そんな状況にあっても香田さんは前向きだ。
「おもしろいっちゃ、おもしろいでしょ。魅力はあるんだよ。
まだ3位以内に入ったことがないっていうんだけど、
選手の能力からいったら十分優勝争いできるものはあるからね」
「自分なりにプライドもあるから、中途半端にはやりたくない。
まだ何も始まってないし、何も変わっていないよ。
クルマのエンジンでいったら、まだ、かからずウイイイ~ンっていってる
じょうたいかな(笑)」
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正直言って、香田さんなら、もっと好条件の転身先が山ほどあったと
ボクは思う。それでも結果として今の職場を選んだ。
あまりに要領が悪い人に見えてしまうが、
そんな生き方を選んだ香田さんに、ボクは密かに好感を抱いている。
そういえば、香田さん。
駒大苫小牧高に就任した当初も、やる気のない部員たちを鍛え直す
ことから監督業を始めたんだっけ
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