斎藤佑樹、昨日の対慶應義塾大3回戦で勝ち投手になり
今季8勝目、通算18勝目を挙げた。各種報道では、
2年生秋の終了時点でこの勝利数は江川卓氏(作新学院高-
法政大-読売)以来だと、斎藤を称賛する記事が目につく。
勝ち星数は、現時点でたしかに江川に近い数字を残している。
ただ江川の場合は大学生の時から、いずれプロ球界に行って
からも十分に通用するといった評価が前提にあった。
斎藤佑樹(2年、早稲田実)はちょっと江川とは事情が異なると
ボクには思える。報道では書かれていないけれど、斎藤を称える時、
その前提には「大学球界では」という前提がくっついているように
思えるのだ。
だれも書いていないけれど、シロウト目で見た斎藤佑樹評を
あえて書いてみたい。以下、「斎藤佑樹への3つの心配事」。
(1)斎藤本人が認めているように、直球にあまり威力がない。
大学入学以降、安定感が着実に増しているようにボクには見えるけど、
武器となっているのは落ちる変化球なのだ。クレバーな頭脳と相まって
安定感が増しているけれど、この投球術がプロでも通用するかというと、
相当に未知数でしかないとボクには思えてしまう。
直球のことで言うと、例えばこれまで戦うことのなかった早稲田打線を
相手に、直球主体の投球したらどうだったろう。
まず間違いなく松本啓二朗(横浜入団予定、千葉経大付高)には
力で強い打球を打ち返されてしまうはず。そして上本博紀
(阪神入団予定、広陵高)にはジャストミートで右中間に弾き返されて
しまうのではなかろうか。
(2)来季以降、これまで以上に斎藤が酷使されることは間違いない。
そんな使い方をされて、疲弊してしまうことだってあるかも知れない。
そこで故障などすれば、野球人生を台無しにする可能性だってある。
酷使され続ける中、これまで通り変化球を操って勝ちに行くのか、
負けてもいいから積極的に直球を実戦で試していくのか。その判断を
迫られる時期が早々にやってくるはずだ。それが斎藤にとって、
とても重要なことのようにボクには思える。
(3)2年後のドラフト。よほどのことがない限り、どこぞのプロ球団から
指名を受けることは間違いない。ただ心配なのは、斎藤を誘うプロ球団
らのオトナの事情が斎藤周辺に渦巻きそうなこと。
クレバーな投手だから、難なく乗り切りるだろうとも思うのだが・・・
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