■以下、日刊スポーツより。
6季ぶり優勝の法大から5選手がベストナイン入りした。
松本雅俊内野手(4年=
関西)が4割4分7厘で首位打者、
二神一人投手(4年=高知)が最優秀防御率
(1・41)に輝いた。
法大多木裕史内野手(1年=坂出)が遊撃手として史上初の1年春のベストナイン
に輝いた。打率6位で、12打点は2位。野手では05年春の早大・上本(現阪神=
二塁手)以来となった。首位打者の松本雅、エース二神ら5人がベストナイン入り。
4日に優勝パレードを行うことも決まった。全日本大学野球選手権(9日開幕)に向
けて、二神は「トーナメントなので1つ1つ集中したい」と95年以来の日本一を目指す。
(以上、日刊スポーツより)
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ベストナインに選出された選手名は次のとおり。
投手 二神一人(法政大4年、高知高)
捕手 石川修平(法政大4年、小山西高)
一塁手 謝敷正吾(明治大3年、大阪桐蔭高)
二塁手 松本雅俊(法政大4年、関西高)
三塁手 漆畑哲也(慶應義塾大4年、慶應高)
※どの試合だったか忘れたけど、二塁を守っている時に一塁の後ろに
素早くまわりこみ、三塁手の悪送球をカバーしたプレーは見事だった。
遊撃手 多木裕史(法政大1年、坂出高)
※1年生ながら受賞は立派。お父さんは坂出高時代の監督らしい。
外野手 亀谷信吾(法政大4年、中京大中京高)
※打席に入る時、亀谷は必ずヘルメットを脱いで主審に挨拶をする。
細かなことだけど、こういった姿勢に好感が持てた。
外野手 山田敏貴(早稲田大4年、早稲田実)
※もちろん、この選手は知っていた。でもこれほど思い切りのいい打撃を
する打者であることは今季まで知らなかった。
外野手 小島宏輝(早稲田大4年、愛工大名電高)
この選手たちの中で2度目の受賞は亀谷信吾のみ。他は全員が初受賞だ。
漆畑や小島までが初受賞というのは、正直言って驚いた。
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そして投手部門のベストナインに輝いた二神一人は、相当に嬉しいに違いない。
大学入学後、昨年まではたったの通算2勝投手に過ぎなかったのだから。
(ひょっとしたら)そういった晴れがましい賞など、本人は縁遠いものと思っていた
かもしれない。
高知高時代も3年時にエースとして甲子園出場を果たしたが、決して意気
軒昂に出場したものではなく、通常の喜びに満ちた甲子園出場とはちょいと趣の
異なるものだった・・・。それはこんな事情があったから。
高知県大会の決勝で明徳義塾高に敗退し、本当は甲子園行きのキップを失って
いた高知高。ところが、甲子園が開幕する直前になって明徳義塾の不祥事が発覚。
結局明徳は甲子園出場を辞退。準優勝だった高知高が繰り上げ優勝となり、慌てて
選手が召集され、練習もそこそこに甲子園に赴いたのが真相だった。
◇明徳義塾高の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。
「明徳義塾が甲子園辞退とは?! 」 (2005.8.4) → こちらへ
◇高知高の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。
「高知高は、強豪を相手に大健闘!でした。」 (2005.8.10) → こちらへ
結局は強豪・日大三高に初戦で敗退し、せっかくの甲子園出場といった勲章も、
二神本人にとってはどこかしっくりこなかっただろうとボクは予想している。いつも
誰かの後塵を拝してきた(※)経緯(失礼!)があるだけに、二神にとって今回の
受賞は思い切り喜べる受賞だっただろうとボクには思えるのだ。
(※)
1.法政大投手陣では、一学年上だった小松剛(現・広島、室戸高)がいた。同学年
では武内久士(4年、徳島城東高)、一学年下には加賀美希昇(3年、桐蔭学園高)
らがいる。
2.高校時代に決勝で対戦し敗れた明徳義塾高には、現・早稲田大の松下建太
(4年)がいたし、野手には現・亜細亜大の中田亮二(4年)がいた。
3.甲子園の初戦、敗れた相手の日大三高にはエース・大越遼介(現・明治大4年)
がいたし、当時の野手陣もそうそうたる顔ぶれが揃っていた。例えば、現・立教大の
中山怜大(4年)がそう。そして現在の明治大にも多数の日大三高OB(当時)たち
がいる。千田隆之(4年)、多田隼仁(4年)や荒木郁也(3年)など。
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