2009年11月22日に行われた「セ、パ両リーグ誕生60周年記念試合・プロ選抜vs
大学日本代表」のこと。
■7回表、二死走者なしの場面で杉山翔大(早稲田大1年、東総工高)が右打席に
入った。172cmと小柄ながら入学早々に早大の正捕手のポジションをつかんだ
強肩・巧打の選手。
相対するのは、ロッテの唐川侑己(成田高)。2年前(2007年)のドラフトでは仙台
育英高の佐藤由規(現・ヤクルト)や大阪桐蔭高の中田翔とともに大いに注目され
た投手。プロ入り後はこの唐川がもっとも活躍していて、他の2人より一歩リードの
感がある。
1球目 104kmのカーブ。
2球目 140kmの直球。
そして3球目。137kmの直球を杉山のバットが捕えたものの、打球は伸びず、
平凡なセンターフライに終わった。
笑顔でマウンドを降りる唐川、一塁を駆け二塁に向かう杉山をチラ見して、緩んだ
口元をそっとグラブで隠した。
■杉山と唐川は同じ千葉県の高校を卒業している。杉山は一学年下だけど、高校
時代に2人の対決はなかったろうか? それを知りたくなって、さっそく調べてみた。
すると『矢島彩のアマ~い野球ノート』の記事中に答えが見つかった。高校3年に
進級するに当たり、杉山にこれまで最も印象に残った試合はどれか? そのことを
聞いた際、こんな返答があったという。
「印象に残っている試合は『勝ちに行く気だったのにコールド負けに終わったから』
という理由で唐川侑己のいた成田との一戦でした」(以上、『アマ~い野球ノート』)
■なるほど! たしかに杉山と唐川は高校時代にも対戦経験があることはわかった。
だがそこまでわかってくると、「いつ」「どの大会」で対戦したのかを知りたくなった。
そこでさらに調べると、それは2006年9月、千葉県秋季大会・地区予選の初戦だった
ことがわかった。
そのことが書かれていたのは、ブログ『ベースボールフリークの部屋』。試合内容まで
詳しく書かれていたので、以下に引用します。
「結果は9-0で7回コールド。成田の圧勝であった。途中まで好ゲームであったが、
守備の乱れによりずるずると成田ペースになってしまった。唐川の投球は鬼気迫る
ものがあった。常時135キロ~140キロ(マックス144キロ)のストレートは手元で
「ぐーん」と伸びていき、東総工業打線は手も足もでなかった。杉山は打ったか覚えて
いない」(以上、『ベースボールフリークの部屋』より)
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