■慶應義塾大の竹内大助(2年、中京大中京高)が、今日(4月17日)行われた開幕
試合の対東京大1回戦で、見事にノーヒットノーランを達成した。
竹内は、これまで公式戦未勝利。今日の登板はまだ2度目の経験ながら、東京六大学
リーグ史上22人目の大記録となった。試合終了後、竹内は惜しげもなく、ウイニングボ
ールを今年就任したばかりの江藤省三監督に直接手渡した。初試合初勝利を飾った
江藤監督は感極まったか、思わず目から涙がこぼれた。
■勝利監督へのインタビュー。江藤監督は両手で大事そうにウイニングボールを包みな
がら話し始めた。言葉をつなぐ途中、涙が出そうになって何度も言葉が途切れた。
「(涙をこらえて)いやぁ~、嬉しいですねぇ、はい・・・。ピッチャーが頑張って、打つべき
人がよく打ちました。私は現役の時、東大に負けていますから東大は嫌な相手でした
から。大助(竹内)は私の高校の後輩(旧・中京商高)でもありますから・・・。ウイニング
ボールは大助にあげたかったんですが、私にくれるということだったので、まぁ、いい
かと・・・(言葉に詰まる)」
■試合は慶應義塾大がスコア7-0で東京大を降した。
(1回戦)
東 000 000 000 =0
慶 020 012 20X =7
(東)前田、(慶)竹内
竹内は初回、東大打線から3連続三振を奪い、快調なスタートを見せた。そして中盤に
制球に苦しむシーンもあったが持ち直し、最終回はまた3者連続三振で締めた。一方
の東大打線はまるで元気がない。先週の明治大戦に続き3試合、得点0(失点28)の
まま。
(竹内の今日の成績)
9回、106球、打者29、被安打0、奪三振13、与四死球3、自責点0。
■竹内大助。東京六大学リーグ史上、ノーヒットノーランを達成した22人目の投手。
過去には錚々たる顔ぶれが並んでいる。下記の( )は達成した年と対戦相手。
慶應義塾大・藤田元司(昭和29年春、東京大)、立教大・杉浦忠(昭和32年秋、早
稲田大)、明治大・星野仙一(昭和41年秋、立教大)、立教大・上重聡(平成12年秋、
東京大)など。※尚、上重は完全試合を達成。
竹内は星野さんの名前は知っていても、藤田さんや杉浦さんのことを知っているかな?
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