■青山学院大(2部1位)が入替戦3回戦で立正大(1部6位)に勝利、対戦成績を2勝1敗として2季ぶりに1部復帰を決めた。敗れた立正大は2007年春以来の2部に転落する。
(2010年5月7日、3回戦)
立 000 000 000 =0
青 100 060 00X =7
(立)●南-村山聖-大村-中川祐、(青)○福島
■ボクはこの試合を見ていないけれど、試合終了の瞬間、グラウンド上ではどんなドラマが起きたのだろう? その瞬間を見れなかったのが残念だ。なぜなら入替戦には、とても言葉に表すことのできない感動的なドラマに満ちているから。
勝者の歓喜はもとより、敗者の落胆ぶりは、その場に突っ伏して2度と立ち上がれないような悲壮感がグラウンドや観客席を包む。その様は高校野球の最後の夏にトーナメントで敗れた瞬間の涙にも似ているが、はっきり言ってそれよりも悲惨だし残酷だ。
大学関係者、OB、そして後輩たちの期待(例えば、1部で神宮でやりたい!といった純粋な気持)がかかっているのだから、選手や監督が背負っているものは高校野球と格段に違う。そのプレッシャーの大きさは計り知れない。
■青学大を1部復帰に導いたのはエース・福島由登(2年、大阪桐蔭高)。この試合では9回を投げて完封、被安打5、与四死球0、奪三振6、自責点0。相手打線に二塁を踏ませることのない好投だった。ついでに言えば1回戦の勝利投手も福島。この時も完投し、
被安打5、与四死球2、奪三振8、自責点1で立正打線をねじ伏せた。
思えば青学大の2部転落が決まったのは、昨年(2009年)11月8日の秋季入替戦だった。三振して最後の打者になった長島一成(当時4年、修徳高)が打席にヒザをついたまま泣き崩れていた姿をボクは鮮明に憶えている。あれから約7ヶ月、青学大は地獄から這い上がった。
■一方の立正大、昨秋の明治神宮大会で全国制覇(2009年11月20日)してから、こちらも約6ヶ月半しか経っていない。あの歓喜から思いがけない2部転落なのだ。今日の結果により、エース・南昌輝(4年、県和歌山商高)も主砲・越前一樹(4年、横浜高)らは立正のユニフォームを着て神宮のグラウンドに立つことはもうない。
(あっ、いや、秋に2部で優勝して入替戦に出場することで神宮に舞い戻ることは可能だが)。
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