明日第一試合は、敦賀気比ー奈良産大付。書籍『甲子園全出場校大事典』(森岡浩著、東京堂出版)には面白い? 記載があった。曰く
「平成11年秋は内海哲也と李景一のバッテリーに、ショートのN(※管理人注)らを擁し、県大会決勝では内海が大野高を1安打完封、大会新記録の20三振を奪うという好投で優勝。北信越大会でも、内海が決勝で長野商を1安打完封という、完璧な内容で優勝し、12年の選抜に出場が決まっていたが、直前に不祥事で辞退した。夏は県大会決勝で福井商に敗れ、好投手・内海は甲子園に出場できなかった」。
その不祥事とはーーー。
敦賀気比の選手だったNが無免許で飲酒運転の上、事故まで起こしてしまったことを指す。この衝撃がどれほど大きかったか。その後、Nの話題を振ると、途端に機嫌が悪くなった内海を見ればよく分かろうというもの(*_*;
さて北陸において、近年、敦賀気比の躍進が著しい。しかし、ボクの記憶にはあまり残っていないのだ、残念ながら。ボクにとって、この北陸地域で印象深いのは星稜(石川県)以外にない。山下智茂監督の指導の賜物か、松井秀喜などの打撃陣だけでなく、すごい投手たちが次々に生まれた。小松辰雄、山本省吾、そして堅田外司昭・・・。
プロで活躍した小松や山本と比して、堅田さんはネームバリューに欠けるかもしれない。しかし昭和54年夏、甲子園で箕島と延長18回の死闘を繰り広げた時、星稜高のエースがこの堅田さんだった。延長戦終盤になると球威が衰え、球審にさえ同情されるほど疲労困憊の体であっても投げ抜いた。あえてボクが小松や山本と並記したのは、感動を与えてくれた投手として特に印象深かったからである。
※高校野球監督列伝・山下智茂監督「野球観を変えた、対箕島戦延長18回の死闘」はこちら。
http://plaza.rakuten.co.jp/amayakyuunikki/diary/201401090000/
(写真)堅田外司昭。昨日のセンバツ開幕戦では塁審をされていた。(『高校野球忘れじのヒーロー』ベースボール・マガジン社より。以下も同じ)