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あま野球日記@大学野球

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2016.05.24
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カテゴリ:大学野球
昨日(5月23日)に行われた明治大ー立教大3回戦は明治大が勝利し、3季ぶり38回目の優勝を決めました。とはいえ、立教大・田村伊知郎投手(4年、報徳学園)の孤軍奮闘ぶりには目を見張るものがあり、立教大の秋に向けての大きな収穫となったことでしょう。これで澤田圭祐(4年、大阪桐蔭)も復活できればさらに盤石なものになるはずです。

また東都大学リーグは、亜細亜大が日本大に先勝したことで、優勝までのマジックを「1」としました。一方、亜細亜大と優勝を争う國學院大はすでに全日程を終了しているため、日本大の健闘を祈るのみです。余談ですが、日本大の今日の試合では「カット打法」で話題になった千葉翔太(花巻東)が出場していました。



■さて、前々回のブログに引き続き、明治大・吉田大成(4年、佼成学園)のことを。高校3年時には、甲子園出場を賭けた西東京の決勝戦で、とても悔しい経験をしていたのですね。調べてみて初めて知りました。ま、そのことは後にして中学時代のことなどをーーー。

中学時代は、かつて阿部慎之助(現・巨人。安田学園ー中央大)が在籍した浦安リトルシニアに所属していました。その後、佼成学園に進学しましたが、強豪校がひしめく西東京での優勝は難しく、甲子園出場は叶いませんでした。高校2年の春は、東京都大会で決勝まで進むも日大三に敗退。当時の日大三には、高山俊(現・阪神)、横山俊建(現・日本ハム)、畔上翔(現・ホンダ鈴鹿)らがいる全国No.1チームでした。続く夏の大会は、準々決勝で重信慎之介(現・巨人)がいた早稲田実に敗退しました。


 
■そして高校3年の夏・西東京大会は、吉田にとって甲子園出場に最も近づいた大会でした。明大中野八王子などを次々と撃破して決勝まで進み、迎えた日大三との決勝戦。主将の吉田は4番・ショートで出場しました。先発投手はこの大会の全試合全イニングを一人で投げ抜いてきた磯崎紀大(現・立教大4年)。

この試合も磯崎が奮闘して日大三打線を0点に抑えていましたが、8回にピンチを作ると、1年生左腕の渡邉弘輝にマウンドを譲ります。佼成ベンチの大胆な作戦はこの回のピンチを乗り切ることには成功しましたが、次の9回になって完全な裏目に出ます(と言っても、これは結果論に過ぎませんが)。



2012年7月、西東京決勝戦
日大三 000 000 00 =2
佼成学 010 000 000 =1



■では今日のブログの本題、佼成が1点リードで迎えた9回表、日大三の反撃をビデオで振り返ります。
 
日大三は、この回先頭の8番・代打の佐々木優(現・立命館大3年)が打席に立ちますが、豪快なフルスイングも空しく捕邪飛で1アウト。

続く9番・代打の太田和輝(現・日本大3年)はストレートで四球を選び、一死一塁。

そして打順は1番に還って、森龍馬(現・法政大3年)が打席に立ちます。佼成の渡邉投手はまるで制球が安定せずフルカウントに。そして投げた6球目は高めのボールに見えましたが、森はそれを強引に振ると高く上がった飛球は三飛となって、二死一塁に。

どうやら流れは佼成にあるようです。あと一人で、佼成の優勝が決まります。甲子園出場は目前です! 日大三ベンチの選手たちは一様に表情を曇らせます。

次に打席に入った2番・河津和也(現・立正大3年)は四球を選んで、二死一・二塁に。渡邉は河津との勝負を避けたようで、敬遠気味の四球に見えました。渡邉と佼成ベンチは3番・金子凌也(現・法政大4年)との勝負を選択したようです。金子の強打者ぶりは全国的にも有名でしたが、この大会はまったくの不調続き。名誉挽回、汚名返上のために用意された最後の一打席、チームの主将を担う金子には、きっと期するものがあったはずです。一方、佼成の主将・吉田は投手や内野陣に向けて「落ち着け、落ち着け」とでも言うような仕草を見せ、外野陣には「もっと後ろに下がれ!」と合図を送ります。

さて、佼成・渡邉vs日大三・金子、天下分け目の一大勝負ーーー。ところが、渡邉の初球は完全な失投でした。捕手は外に構えていたものの、125kmの直球は吸い込まれるようにして、なぜかど真ん中へ。いくら不調の金子であっても、この絶好球を見逃すはずはありません。独特の重心を低くした構えで、掬い上げるようにバットを強く回転させると、打球は強烈なライナーとなって、あっと言う間にライトの頭上を越える二塁打に。この一打で走者2人が生還し、最後の最後になって日大三がスコア2-1と逆転に成功しました。

二塁塁上でハデにガッツポーズを繰り返す金子、そして目には涙も見えます。主将としての重責を果たせた安堵の涙だったでしょうか。そのすぐ横には佼成のショート・吉田がいました。結局この一打が決勝打となって、日大三が優勝を決めます。その後、日大三は甲子園も制して日本一に輝きました。



■高校時代の最後の最後に、手中に収めかけた優勝を手放した吉田でしたが、その4年後のいま、自身がチームの主力となって、金子のいる法政大などを下して、東京六大学リーグの優勝を果たしました。かつてチームの盟友だった磯崎は、いま立教大の4年生。きっとスタンドの応援席から吉田の雄姿を見ていたはずです。



DSCN1231.JPG 
 
(写真)佼成学園時代の吉田大成。~TOKYO MXテレビより(以下も同じ)
 
 

 DSCN1242.JPG
 
(写真)佼成学園時代の磯崎紀大。後ろにはショートの吉田大成が見えます。



DSCN1238.JPG

(写真)9回表、逆転となる適時二塁打を放ち、ガッツポーズを繰り返す日大三・金子凌也。



DSCN1226.JPG

(写真)2012年夏、西東京決勝戦の佼成学園スタメン。


 
 DSCN1225.JPG
 
(写真)2012年夏、西東京決勝戦の日大三スタメン。





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Last updated  2016.05.24 22:14:46
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