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August 15, 2006
テーマ：アニメあれこれ(27163)
カテゴリ：映画・本
 忙しくて、なかなか行けなかったお習字教室。 今日はテニスの運転手を途中で交代してもらって 出席した。 お習字の墨の匂い。すごく落ち着く。 昨日の夜は、これまたイベントのために先週休んだ ＡＲＴＩＳＴ’Ｓ ＷＡＹのクラスにも出た。 少しずつ日常が戻ってくる。 昨日は、クラスの後、かなり遅かったけど、借りてたＤＶＤ を返しにまたビデオ屋に出かけた。 家の近くまで車で帰ってきた時に、電話を入れる。 「ＤＶＤ持って降りてきて。そのまま返しに行くから」 着くと、ＫＩＫＩが走ってやってきた。 「一緒に行くよ。」 ははーん。君の魂胆はわかってるよ。２巻目が観たいんでしょ？ ＫＩＫＩが借りた「蟲師」というアニメ。 「マミー、面白いよ。一杯わかんないとこあったけど（日本語オ ンリー）絵とか音楽とかすごくいい」 先に観たＫＩＫＩはちょっと興奮気味。 『げ！また英語の字幕なし？また通訳？』 これがすごい難しい。 でも、内容はかなり面白くて、それを何とかＫＩＫＩに説明 しようと頑張るのも、また楽しい。 蟲。 得体の知れない生命体として、時に人にとりつき、病をも起こすこ の蟲達、その蟲達の世界を知り、時にその蟲にとりつかれた人間を 癒す「蟲師」のギンコが主人公だ。 映画化もされてて、オダギリジョーがこのギンコ役を演じてるらし い。 「あちゃ！子供みたい！」 今日、お習字のクラスの片付けで、手を墨で汚してしまった。 その時、ふと記憶が蘇る。 「そういや、あさぎが小さい頃、蟲師に会った・・」 それは瀬戸内海の見える高台にあるお寺の住職だった。 あさぎとＫＩＫＩは４歳違い。 ＫＩＫＩが生まれてから、私はＫＩＫＩにかかりきりになった。 小さい頃からしっかり者だったお姉ちゃんのあさぎは、放って おいても大丈夫だと、私は勝手に思ってた。 ところが、ＫＩＫＩが３歳くらいになった頃から、あさぎは、 いろいろと問題を起こすようになる。 「いい子」だったお姉ちゃんの変貌。 日本に行った時、まだその頃元気だった母が思いついたように、 ある日、連れて行ってくれたのがそのお寺だった。 靴を脱いで、あさぎとＫＩＫＩ、母と私は、海の見える広い本堂 へと案内される。 住職はニコニコと子供達を眺め、正座をさせてから話しかけた。 「どれ、手を出して、みしてごらん」 最初にＫＩＫＩの小さな手。住職はそこに筆で墨を落とす。 「さ、両手を合わせてみんさい。そっとでええよ」 身振りで小さなＫＩＫＩに教える。 「はい、ええよー。さて、どうかなぁ」 合わせた手を広げて、墨のつき具合を見る。 「ふーん、こっちはそうでもないようじゃね」 そして、あさぎの番。同じように、墨を落として、手を合わ せる。 開いた両手を、住職がじっと見る。 「おる、おる。蟲がおる。」 ここと、ここと・・・と、住職は小筆で手の上に丸を描く。 その後の会話をはっきりは覚えてない。 「やっぱりおったね、蟲。」 帰りに、母は、蟲がいたことを確認できたのがうれしかった ように、機嫌よく話していた。 それでその後、その蟲を追い出すために何かをしたのか、何 もしなかったのか、今、全然思い出さないんだけど（笑）。 あさぎは覚えてるだろうか？帰ってきたら聞いてみよう。 そういや、私の田舎には、そういう妙な風習だとか、ヒーラー っぽいおじさんやおばさんがいつもいた。 ものもらいが出来ると、裏山のＮおばちゃんのところだ。 「目イボが出来た」 というと、おばちゃんは、縁側に私を座らせて、手の親指の根元 に糸を巻き、止血する。そして、親指の爪の生えているところの 真ん中に針を刺す。 声に出さずに心の中で、「痛！」と言う。 親指の根元から、その針を刺したところに向けて、血を絞るよう に押していく。 爪の生え際のその針を指した一点から、出てくる黒ずんだ血。 ものもらいは、この血を絞り出すとなくなる。 そういつも信じてきたし、確かにそれでよくなったのだ。 帰り道、すでに目のイタ痒さは消えている。 こういう経験があると、蟲師の世界は結構スンナリわかる。 あさぎのあの蟲、今はどこにいるんだろう？ 昨日までの私の怒りんぼ蟲、いつの間にかいなくなってるし。 何でも蟲のせいにすると、結構楽しい  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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