薔薇王の葬列「契り」第4話
BLの苦手な方は読まないで下さい。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許し下さいませ。m(_ _)m「悪魔だったのか・・・」バッキンガムは男性の部分の下の女性の部分を見て呟いた。「この世のものとは思えないが、美しい。」「醜いの間違いじゃないのか?俺はずっと醜い悪魔と言われ続けて生きてきた。」リチャードは辛そうに目を伏せた。「誰に?」「母に・・・俺の身体の秘密を知る者に・・・おまえは逃げないのか?」「逃げるわけがない。契約しよう。」「バッキンガムはそう言って、薔薇にナイフを刺した。「俺は愛せる人を探していたんだ。今まで一度も人を愛した事がなかったから。最初は男なのかと思った。でも、違っていた。あんたは俺の王だ。」バッキンガムは激しく腰を動かした。「あ、ああ。」リチャードは喘いだ。バッキンガムの背に爪を立て、エクスタシーを感じた。締め付けられる快楽にバッキンガムはリチャードの中で果てた。夢の時間が終わった後で、バッキンガムはこう言った。「俺はキングメーカーになる。あんたを王にしてやるよ。」「あの環の中には楽園がある。子供の頃、心に残った言葉だ。俺は王冠が欲しい。契約に応じよう。ただし、悪魔との契約だ。裏切れば、死あるのみ。その覚悟はあるのか?」「ある。俺は決して、あんたを裏切らない。でも、もし、裏切ったら、あんたの手で殺してくれ。殺されてもいいと思えるほどあんたは綺麗だ。」契約が成立した日バッキンガムは結婚した。いつか、この時が、少年の日の思い出になっても、バッキンガムはリチャードを愛し続けるだろう。大好きなものを宝箱に入れて、大切に隠して、ずっと埋めておきたい少年のように、バッキンガムは死ぬ瞬間まで愛を入れた宝箱を抱えていた。それは二人だけの秘密だった。 (完)