|
カテゴリ:映画
あっちほど生々しくはないけど。何より迫力が違うからね。 初っ端からフィリップ・シーモア・ホフマンの体が波打つダイナミックな動き、度肝抜かれたわ。 話は戻って、しょっちゅう見るけど海外ってガラス貼りの家結構多いね。 しかもカーテンを閉めないから外から丸見え。 変質者からしたら盗撮し放題だし、猟奇殺人犯も獲物を物色し放題なわけやん。 向こうの方が物騒なのに意外と警戒してないな。 自分側が明るくて向こう側が暗いと一方的に見られるから怖いやん。何もおらんでも怖いわ。 しかも、周りは殺風景で何かあって叫んでもどうしようもないような所だし。 自分ならこんな別荘なんて怖すぎて御免やわ。 そして、オープニングでズッコンバッコンヤッてた姉ちゃんと、おっちゃんはあっさりと殺されてしまう。 後に、おっちゃんが姉ちゃんと不倫して嫁さんを捨て二人でここに住むことになったと分かる。つい最近そうなったっぽいのに、姉ちゃんがおっちゃんを相手してるときの顔が心底鬱陶しそうでおっちゃんの方もヤる以外興味なさそう。 好きで一緒に住んでるとかではないねんな。やーね。 場面は変わってメイン一家の父ポールと母オーブリーが買った別荘(さっき殺された二人の家は少し離れたお隣さん)に向かう。 奥さんが二階から物音がするって必死に外に出ようって言うんだけど、旦那が軽い感じでしょうもない棒持って一人で二階に向かう。 何がいるか、何人いるかも分からんし、腕に自信があるわけでもないのによう行くわ。 ここで 洋画あるある。「誰か」って言いながら捜索するの止めてよ。 すぐ「誰かいるのか!」「(身内などの名前を呼ぶ)?」とか言うんだから。 自分の居場所を知らせてどないすんねん!気配を消して行けよ! 反面教師にせなあかんな。 そして、ある部屋のドアを開けようとしたところで、後ろから次男クリスピアンが「おかんが外で泣いとるで」と登場。 そこで気が抜けたのか捜索を中断し、二人で外に出てしまう。 息子は外から来たんやから、足音問題は解決してないやろ!途中で放棄せんと、二人でそのドア開けなよ! いい加減な捜索を終え「おらんかったで」って言っちゃうんだからやってらんない。 オカンが過剰みたいな空気になっちゃったじゃん。 この次男クリスピアンは元教え子で彼女のエリンを連れ、両親の結婚35周年を祝うためやってきたと。他の兄弟も集まってお祝いするらしい。 次男カップルの会話でこの両親は裕福なことが分かるが、「裕福で結婚記念日を祝うために集まるくらい家族仲が良いなんて最高やん」と言うエリンに対し、なんとも言えない表情と微妙な返しが…これが伏線かな。 次の日、長男ドレイクとその妻ケリーが到着。 この長男がいわゆるいじめっ子体質。次男にデブだのなんだの厭味ったらしい。 本格的に性格が悪いわけではなくて、小意地が悪いと言うか、人を小馬鹿にすることばっかり言うねんな。次男だけではなく、兄弟皆にその態度。 その嫁はニコニコしててエリンとも楽しく話していると思ったら、旦那と二人になった途端エリンの悪口が出るわ出るわ。似たもの夫婦やね。 その後、父が次男に奨学金に関してプレッシャーをかけるシーン。 強い口調でもなく厭味ったらしいわけではないんやけど、言い方に愛情が感じられない。 真面目そうな子やし、申し訳なさそうに言ってるのを見たらなんか気の毒。 兄弟も多いし、言いにくいんやろうけど助けてほしそうな言い方。 何かあっても助けてくれと言えるような家庭環境ではないことがよく分かるシーン。 別荘を買って、大工も雇って改修しようとするほど金があるなら出してやればいいのに。 父親の結果主義が垣間見える。 続々と息子とその彼女が到着し、晩餐が始まる。 またしても長男が次男を小馬鹿にし口論になるんやけど、ここが重要ポイント。 明らかに長男が侮辱的なことを言ったことがきっかけやのに、母親が次男を諌めるんよ。 長男の方には「大丈夫?」と言わんばかりに心配してみせるのに。 だから、長男は「母さん、俺は大丈夫」みたいな事言うてる。 ここの兄弟で一番成功してるのは長男。父母共に結果主義なところがあるな。 長男の性格がそこまで悪い感じはしないのに、やたらと兄弟を馬鹿にするのは親の影響やね。ここで確信が持てたわ。 親の結果主義が長男にも根付いてて、自分が一番成功してるから馬鹿にしていいみたいな。 でも、長男を溺愛してるってこともなく…上っ面だけの愛情しかない。ラストまで観ても愛情はなかったね。 長男以外の兄弟関係も希薄やし。社交辞令みたいな会話しとったしな。 この口論中、長女の彼氏が何かを発見。 不用意に近づくなよ、思った矢先クロスボウの矢が刺さり死亡。 次々飛んでくる矢にパニック状態の中、人が変わったようにエリンが冷静かつ的確に指示を出していく。 その際、長男にも矢が刺さる。生きてはいるけどヒーヒー言ってる状態にも関わらず、兄弟への悪態は止めないとか…どんだけ〜。 電話も繋がらず、一番足の早い長女が救助を求め外に出ると言い出す。 親兄弟が結構ノリノリで「お前ならやれる!」とか言ってあんま止めねえんだ、これが! 百歩譲って兄弟はいいとしようや。 両親は止めさせろよ!外でクロスボウ構えたやつが待ち構えとんねんで! しかも一人娘。自分やったら兄弟の立場でも、すがりついて止めさせるで。 こんなん異様やで。 父親は子供が殺されてもあんま動揺せんけど、嫁が殺された時はとてつもなく動揺すんねん。単独で犯人探しに行くくらい。 子供より嫁、なんやね。 その後も動物の面を被った男達の襲撃に合うが、エリンの異常なまでの機転と反撃で犯人の一人を殺す。 その殺し方があまりにも過剰で、頭がザクロみたいにパッカーってなるくらい斧で殴るわけ。そこまで殴らんでも死んでるのに、状況が異常とは言えやりすぎやろ。 エリンの彼氏である次男は助けを呼んでくるとか言って外へ行き、 長男の嫁ケリーは勢いで外へ逃げたはいいんやけど、既に殺されている隣人宅へ逃げ込んだもんやから案の定殺される。 動物のマスクがガラスに映る演出はなかなか不気味でいいね。 父親は嫁が殺されたことで、単独家の中にいるであろう犯人を探すも 三男に気を取られた隙をつかれマスク男に殺されてしまう。 ここで動物マスクの男たちは三男に雇われていたことが判明する。 三男フィリックスとその彼女ジーが遺産目的で計画したと。 ただ、三男はジーにたいぶそそのかされた感じはあるな。 三男が長男を刺し殺すんやけど、かなり動揺しとったし自分ではしたくなかったっぽい。 父親が目の前で殺された時はどうでもよさそうやったけど。 ジーがかなりイッちゃってて、殺された母親オーブリーの横でファックしてくれとせがむんやがら。 三男はとてもそんな気分にはなれず拒否。 親兄弟皆殺しを依頼してんねんから大概なんやけど、ジーがいなかったらまた違ったとは思う。最初から態度悪い女やったしな。 ラスト近くに分かることやけど、次男もグル。同じく遺産目当て。 暴力が無理ってことで途中で離脱。計画外の行動やったんやて。 二人とも親兄弟に情がないのはもちろんやけど、次男の奨学金の話からあの親は子供に金を残すことは考えてない。 デカい別荘なんか買うて、財産が少なくなると思ったんやないかな。 次男はかなり金に困っとるし、兄弟も多いしな。 三男はともかく次男は、全額までいかんでもある程度助けてやっていたらこんな事せんかったと思う。 ラストで分かることやけど、かなり困っとったみたいやし。 話は戻って、最後の一人になったエリン。 マスク男と三男、ジーの会話を聞いてしまい、本格的に命を狙われる。 しかし、エリンは特殊な考えの父親とその仲間たちによるサバイバル・キャンプで育てられた猛者だったのだ! …確かに応急処置やホームアローン並の仕掛けはサバイバルの知識なんかもしれんけど。 的確に敵を仕留める訓練でもしてたん? ここからはエリンが敵を一人ずつ仕留めていく展開で、どっちが犯人か分からん状態。 襲われたときの為やったとしても、殺し方が残虐すぎる。 相手が動けなくなればいいんやから、ぐちゃぐちゃになるまでやる必要ないやん。 初めての殺人でここまでできるこの残虐性は状況とかではなくエリンの本質やろな。 父親の特殊な考えに影響されたこともあるかもしれんけど。 三男の頭をミキサーする(!?)など皆殺しにした後、次男登場。 「君に人殺しの才能があったなんて…さすがに引いちゃうよ」とかよく言えるな、 殺そうとしたくせに!と思ったけど、確かにここまで残虐なのは自分も引いたわ。 ここでエリンも奨学金の返済で金に困っていることに触れつつ、「相続した遺産で二人で楽になろう」と提案。 当然そんな話に乗るわけもなく次男を殺害。 直後、しばらく前に試みたメールの緊急通報により到着した警察官がエリンに発砲。 この状況を見たら明らかにエリンが犯人だと思うわな。 当たりどころが良かったのかエリンは生きてて、玄関から入ろうとした警察官に残っていた仕掛けが炸裂。頭パッカー…で終わり。 この後どうすんの?エリンが犯人やと思われる状況やない?これ正当防衛になるの? そこがスッキリせんなあ、ちょこっとでいいからそこに触れてくれたら良かったんやけど。 最後にタイトルの『サプライズ』は内容に合ってない。 原題の『You're Next』もしっくりはこないんやけど、邦題よりかはいいかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.02.09 17:45:34
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|