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浅倉ユキ(あな吉)の、ゆるベジごはん

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2005年10月15日
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カテゴリ:【講座】料理教室
非暴力抵抗運動っていうのが、あるじゃないですか。

有名なのはキング牧師や、ガンジーの非暴力抵抗運動ですね。
暴れない。でも屈しない。
自分はがさつで気が強いくせに、こういう話に、わたしはすごく弱いのです。

・・・

今日は、美容室へ髪を切りに行くので
その前に図書館によって、軽めの本を借りて向かった。つもりだった。


これが、今日の敗因でした。


軽いエッセー風の本を選んだはずだったのに、
エピソードとしてなにげなく挟まれていた、非暴力抵抗運動にまつわる一文を読んだとたん、
美容室の椅子の上で、目頭がカーッと熱くなり、涙あふれてきてしまうとは。マ、マズイ・・・


それは、こんな一文でした。
1901年、オランダ軍は、植民地化しようとバリ島に攻め込みました。
しかし、島民たちは、およそ武器なんて持っていない。
そこで、武力に頼らない抵抗運動を開始したそうなのです。


「王族たちは、女性や子どもたちまで、全員美しく着飾って整列し、

ほとんど素手で、オランダ軍の銃口に向かって行進した。

殺されても殺されても、この優雅で壮烈な行進は進んでいった。

盛装したバリ島の女たちは、おそらく世界で最も美しい人たちの集団である。

それを虐殺しなければならないハメにおちいったオランダ軍の方が音を上げた。」


  (『精神科医が明かす 食生活と心の法則』小田晋)



わたしの頭に、鮮やかな色彩の民族衣装に包まれ、
おごそかに銃口に向かう人たちが浮かんできた。
彼らは背筋キッとまっすぐに伸ばし、ゆっくりとした足取りで、まっすぐ銃口に向かったんだろう。
死を決意した人たちの口は固く結ばれ、目は戦う意志で大きく見開かれていただろう。
その壮烈な行進に銃を向けたオランダ兵の手は、きっと激しく震え
自分の置かれた立場を恨んだに違いない・・・


あ、だめ。また泣いてしまいそう。子どもが産まれてからというもの、わたしの涙腺は
前にも増して、ゆるゆるになってきているようで、困ります。


(ちなみにこの本自体は、タイトルに反してつまらない知ったかぶりをよせあつめた、
単なるおやじのウンチク本だった。この一文以外にはほとんど見るところもないのが幸いし、
どうにか人前で涙はこぼれずに済んだ。ふう、危ない。。。)


さて、非暴力運動といえば、
『娘と話す 非暴力ってなに?』ジャック・セムラン著 現代企画室
という本が、ひじょーにおすすめです。

娘と話す非暴力ってなに?

暴力によらない、でも屈しないという選択肢が世の中にはあることを、
そのたたかいの方法を、子どもにもわかる言葉で、教えてくれるから。

無抵抗ではない、非暴力という「闘いの方法」を、
これまでほとんど教わらずに(そして子どもにも教えることができずに)
来てしまっている自分自身に、改めて気づかされた1冊。
そして、今の世の中が、いかに暴力のルールに支配されているかということも。


テロの時代、そしてその応酬のためと言っては
大国が小国に、爆弾をどかどかと落として正義とされる時代。
日本も例に漏れず、このお金のない時代に、軍事費だけは右肩上がりに増やしている。

暴力を止める手段として、暴力以外にどんな方法があるのかを
もっともっと勉強しなければな、と思う今日このごろです。
そしてそれは、きっと日常にも、とても役立つはずなので。





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最終更新日  2005年10月16日 08時51分06秒



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