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浅倉ユキ(あな吉)の、ゆるベジごはん

浅倉ユキ(あな吉)の、ゆるベジごはん

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2008年08月12日
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すっかりブログの更新サボり気味です・・・
えっと、そんな私が毎日何をやっているかというと
新しい教室でランチパーティーや夜の料理教室などをやりつつ、
来週撮影する、3冊目のレシピ本の準備に追われている日々です。
(まだ2冊目も発売していないのですが・・・それは9月に出ます!
 そして3冊目は1月発売予定です~~。よろしくね♪)

1冊目は、これまで発表したレシピが中心でしたが、2冊目は8割新作。
そして今度の3冊目はほぼすべてが新作ということで、試作、試作の日々を送っています~~~

*************************

試作といえば。
最近、こんな質問を頂きました。

「私もお料理がとても好きで、いつかお料理教室を開くのが夢です。
現在は、料理の本を見ながらアレンジしたりしながら研究したりしているのですが、
あな吉さんがレシピをお考えになる時、「分量」などは
どのように考えていらっしゃるのでしょうか?
私は普段、あまり計量をすることがなく、目分量でお料理しているため、
どのようにしてベストな分量を決めていらっしゃるのだろう?と思いました。
いつか自分でお料理教室を開くときに、
自身で考えたレシピで教えるのが普通だと思うのですが、
お料理の本などを参考にすると著作権?にひっかかるのが心配なので・・・。
材料などのアイディアはあっても、なかなかベストな分量の決め方がわからなくて、
もし差し支えなければ教えて頂きたいなと思いました。」


とのこと。
どうやってレシピを作るのか? 分量はどうやって計算するのか?
という質問は、結構よく受けるんです。
なので今日は、わたしのレシピ作成方法をご紹介しちゃいますね!


1)レシピ名、レシピ内容を考える。

まず最初、紙と鉛筆を持って、どんな料理を作るかを考えます。
私の場合、素材を手にしたらインスピレーションがわいてきて・・・という
芸術家的タイプではないんです。
どっちかというとマッド・サイエンティスト的な(笑)・・・
左脳フル稼働で、アドレナリンを放出しながら、まず脳内だけでレシピを作ってしまいます。
うん、これは新しいアイデアだ~、面白いレシピになりそうだぞ~~ と
紙と鉛筆片手に、ぐふぐふ笑っているようなタイプです。 ←あぶない・・・

が、しかし。わたしの主な活動場所は料理教室ですから、
ただ思いついた順にレシピを発表するわけにもいきません。
締め切り迫るクラスのテーマ(「フープロ」「青菜」など)を見据えてレシピアイデアを整理し、

 味や調理法が重ならないように
 メインで油を使うから、サブはサッパリ目で。
 ごはんものに時間がかかりそうだから、デザートは簡単な物を。
 火を使うものが多いとコンロが足りなくなるので、ホットプレートが使えそうなメニューも。
 食材が重ならないように、季節感を出しつつ・・・・

などなど、さまざまな条件を考慮しながら、そのクラスに使う5~7品を選び出して
レシピ化していきます。
そもそもわたしの料理は「肉・魚・卵・乳・酒・みりん・だしを一切使わない」という制限があるうえ、
さらに上記のようないろいろな条件をプラスして考え合わせるわけですから、
この「クラス向けレシピ作り」は、めちゃめちゃ難解なパズル状態。
が、この作業が一番好き♪ 脳内麻薬出まくりです・・・。


2)試作する

さて、脳内レシピの仮説が正しいか、実験せねば。
頭の中でできあがった料理を、実際に手を動かして作ってみます。

もちろん日々、家族のごはんを作る時にもいろいろ実験してますが、
そういう時には分量を量ったりする余裕がないことも多いので、あくまでもテキトー。
なので試作は試作として「試作日」を月に数回決めて、お仕事モードでやります。

朝、9時スタート。
作ると決めた料理の材料を、まずはたっぷりと買い込んでおきます。
頭の中で組み立てた、ざっくりとしたレシピメモを頼りに、まずは1回作ってみる。
この時には材料の重さ、調味料なども計量しながら作ります。

頭の中で完成していても、実際に作ってみると全然違うものができたりします。
手を動かし、舌で感じながら、ああやってこうやってと、方向を修正していきます。
最初に計量しながらやることで、直すべきところは明確な数字で表せるので、
「この調味料を2/3にしよう」「煮る時間を短くしよう」など、気づいたところをメモしていって、
2度目、3度目を試していくわけです。
(レシピの数字はこうやって決めるのです。)
また、作っていくうちに、だんだんめんどくさくなってきます。
なので、手順を省いてみたり、材料を抜いてみたりすることも多いです。

この作業、以前はひとりでやっていましたが、
今は信頼できるスタッフがアシスタントに来てくれています。
なので、同じレシピを3回も4回も続けて作ることや、
途中で足りない材料を買い足してまた作ったりすることも
つらくない作業となりました。ありがたいことです。

そんなわけで試作日は・・・
テーブルの上には、微妙な実験料理、失敗料理がずらりと並んだビュッフェ状態~~
適当につまんでお腹を満たしつつ、4時か5時ぐらいまでぶっ続けで試作して、終了。
1回の試作は10~20種類ぐらい。

残った料理は家族が食べるか、スタッフに押しつけて持って帰ってもらうか、
とりあえず冷凍庫に入れてしばらく忘れるようにしています。
(自分では当分食べたくない心境なので・・・)


3)PCに向かう

で、これを夜、PCに打ち込んで、レシピらしく整える。
すると「あれ? 焼き時間何分か書いていないじゃん!」とか「調味料の分量がおかしい!」
などと気づくこともあるので、そういうのをチェックします。


4)再度、試作

で、打ち込んだレシピを見ながら、本当にこの通り作ればできるのかというのを
再度ひとりで実験してみるわけです。
昼間の時間や、子どもたちが寝てから夜などに行い、うまくできればレシピ完成!!!
なのですが・・・ イマイチ納得できないとか、あんまりおもしろくないかも~~と思うことも。
そういうときはN氏に食べてもらったり、また実験のやりなおし。

わたしは臆病者なので、レシピをさらけ出す前に、けっこうしつこく実験を繰り返します。
そうじゃないと心配で、怖いのです。
すっごいシンプルなレシピでも、とりあえず何回も試作しちゃいます。

最近のレシピで最も苦戦したのは「ベジチーズ」。
あれは30回以上作ったと思います。(冷凍庫はチーズだらけ・・・)
あとは、9月発表の本で紹介する「ウスターソース」も、20回以上作ったかなぁ。
味だけじゃなくて、無駄な手順とか材料があるのも、すごくいや。


と、こんな感じでレシピを作成しています。

いやね、料理教室を始めた頃は、もっと簡単なレシピで、分量なども適当だったし、
「舌で覚えて帰ってね♪」的な部分もありました。
でも、今はもっと親切設計であらねば、という考えに変わってきています。
料理が苦手な、カンの働かない人にも作っていただきたいのです。
なので、昔からの常連さんには「レシピがずいぶんわかりやすくなったよね~~!!」
と言っていただくのですが、その分の人件費や材料費もいただけるようになりましたから。
教室で紹介するのは、そうやって作り上げたレシピなのです。

また、「あな吉さんのレシピは科学的」「根拠が明解」と言っていただくことがありますが、
それは、まず頭で考えてから、次にさんざん試作してみるという手順を踏むので、
仮説をたててから化学実験する過程と、似ているからかもしれませんね。
他の本を見たり、他の人に教えてもらったレシピをそのまま紹介しているわけではないので、
例えば「この上新粉は小麦粉で代用できないの?」とか「揚げずに焼いたらダメなの?」などの
細かい質問にも答えられる自信があります。ひととおり、実験済みだから。
すべての材料・手順に必然性がある、というのが理想です。


ところで、今書いていてつくづく思ったのは、
わたしはそれほど料理を作ることが好きではないなぁ、ということです。
料理のことを考えるのは好き。仮説をたてるの大好き。だから1)の作業は好きですが、
実際に作る試作自体は、結構めんどくさいなあ~って思いながらいつもやっています。
手間をいとわないタイプ、ではないんですよね。
なので、どんどん手順が簡略化したり、シンプルになっていく傾向にあります。

*************************

そんな風に生み出した新作レシピは
いつも、夜の料理教室で一番先に発表しているんですよ♪♪
ぜひ一度足をお運び下さいませ~~


★「ゆるベジナイト」

8月31日(日) 16時~19時 5000円(プチみやげ付き) ※残席8



座っているだけで次々と料理が運ばれ、
作り方やコツなどの解説を聞くことができるクラスです。
アルコール持参OKで、飲み会のような楽しさ!
初めての方でも、おひとりでも、すぐになじめるアットホームな雰囲気です。
レシピが付くので、帰ったらすぐに再現できますよ♪

8月のメニュー
 ・ラップロール
 ・簡単、餃子パン
 ・ミートボール風、他。全8品!

★場所 :another~kitchen
 (JR西荻窪駅 徒歩20分 or  JR荻窪駅 バス15分)

★ご希望の講座名&日時・お名前・電話番号・お子様用ランチの有無をお書き添えのうえ、
 メール anakichi@asian-tusin.com 宛にお申し込み下さい。 

※お子さま連れOK、ただし試食は大人1名分。  +1000円で子供分ランチお申込み可
※開催日10日前以降のキャンセルは、キャンセル料2000円がかかります。
※満席になりましたら、ブログ(http://plaza.rakuten.co.jp/anakichi/)にてお知らせしています。
※メール到着後、『申し込み完了』又は『キャンセル待ち』のお返事を送らせていただきます。1週間以内にメールが来ない場合、
 送信エラーになっている可能性がありますので、再度ご連絡していただきますよう、お願いします。






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最終更新日  2008年08月24日 10時58分43秒
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