姉男(あねお)のワインやっちまった?

2012/06/18(月)19:23

春と言えば…ヴェルデホ!

スペインワイン(12)

■商品名:カステロ・デ・メディナ・ヴェルデホ[2010]年・D.Oルエダ・ベルデホ種100%・ボデガス・カステロ・デ・メディナ元詰(自社畑100%)CASTELO DE MEDINA Verdejo [2010] D.O Rueda Bodegas Castelo de Medina ■レビュアー:姉男  ■レビュー内容 「春という字は三人の日と書きますぅ」 と歌っていたのは往年のアイドル石野眞子さんですが(ちと古い)、 姉男が春という字で、思い浮かべるのはスペインの辛口白ワイン用の品種「ヴェルデホ(※1)」。 百合の花のような可憐さ、フレッシュハーブの爽やかさ、コクのある果実のトロピカルさ、豊かなボディでしなやかなのに、酸がしっかりしている、 という白ワインができてしまうスペインの高貴な品種 一時期は外来種に押され、絶滅の危機に瀕していたものの、スペインの北東・ルエダ地方の方々の努力で見事、スペインの代表的白ワイン品種にまでなった、まるでシンデレラのような品種。ハーブの感じとアフターのうす苦みが、もう春野菜にピッタリで、 数年前から「春はヴェルデホ」を実践中。 今回はやはり3か月ほど前の春に、この生産者の樽がけしたヴェルデホ種のもの(CASTERO NOBLE カステロ・ノーブレ。やはり自社畑100%)を飲んで感激したので、イマは春じゃないけど、今度はフレッシュなコチラとお手合わせ。 色:輝きのあるグリーンがかった淡い黄色の外観。香り:アカシアなどの白い花、グレープフルーツ、キャンディ、プリンスメロン、カリン、スターフルーツ、ハーブ、フレッシュアーモンド、かすかにアニス系の香り。フレッシュな完熟黄色系果実と香ばしいニュアンスで、新鮮さが全開。味わい:口あたりはゆるやか。洋ナシやスターフルーツの瑞々しい果実味をたっぷりの太い酸がさらい、ジンジャーのようなニュアンスの辛味と香ばしさに変わっていく余韻が、グリルした白い肉にもピッタリ。ローストチキンは格段に美味しくなります!酸がしっかりしているおかげで、温度が上がってもダレずに飽きないドライな味わい。まだまだフレッシュ&フルーティな雰囲気が全開で荒削りなところはありますが、ヴェルデホ入門編としてはいいかも、です。 ※1ヴェルデホ~この品種を作っているのは、ほとんどがルエダ地方(スペインの原産地呼称であるDOでもルエダ。ちなみに「DOルエダ」はヴェルデホ種を50%以上使用、「DOルエダ・ヴェルデホ」というと、ヴェルデホ種を85%以上使わなければいけないという決まりがあります)。スペイン中央部ラ・マンチャでも爽やか白ワインのアイレン種とともに、一部栽培されています。また、スペイン以外ではポルトガルやオーストリア、西オーストラリアでも一部作られています。

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