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カテゴリ:んめかった。
江國香織さん著の本の書評ではございません。m(_ _)m
このタイトルを新聞の下のほう(書籍紹介)で見たとき, たいへん衝撃を受け,ある記憶が鮮明によみがえってきたのです。 小学1年のちょうど今頃,仙台市から秋田県へと引っ越してきました。 車で早朝に出発したときは抜けるような青空だったのに,どんどん雪が深くなり, 高速道路のない時代,12時間かかって着いた頃には真っ暗。 父の実家で一泊した後,新居の借家へ向かうと,玄関の窓ガラスが割れていました。 父がベニア板で補修し,雪の吹き込みは防げましたが,家中が氷点下の寒さ。 しばらく人が住んでいないため,家が全く温まっていないのです。 大きな布団袋から出した,家族の布団は引越しのトラックの上で冷え切っており, 一家全員がコートを着たまま,ガタガタ震えながら布団に挟まりました。 ようやく秋田での生活が落ち着いたころ,外食をしようということになり, 市内で一番の高層ホテル(12階建て)の,最上階の展望レストランへ向かいました。 ちょっとおめかしして,皆でナイフとフォークの洋食メニューを注文。 やがて私の前にはハンバーグと,お皿に乗ったライスが運ばれました。 キコキコと切り分け,口に入れたその瞬間・・・ 今まで味わったことのない,えもいわれぬ不味さ,食べてはいけないものという感覚が, 私の口いっぱいに広がりました。 吐き出しそうになるのをなんとかこらえましたが,もう食べすすめることができません。 でも,せっかくこのレストランに来たのに… そこで,お皿のライスをフォークですくって食べました。 味がないので,塩をふりました。 家ですると,母がいい顔をしない食べ方です。 メイン料理に手をつけない私を不思議に思った母が, 「どうしてご飯にお塩ふって食べてるの?」と訊きましたが答えられません。 父と母は,私のハンバーグを一切れずつ食べました。 「・・・もう,それは食べなくてもいい。」父が言いました。 ・・・ちょっと悲しい「ライスには塩を」の思い出。 外食にもハズレがあるという,最初の鮮烈な体験でした。 そんな私は今日,「らーめん錦 秋田分店」で,期間・数量限定のラーメン 「どんぶりIN秋田」をカウンターおひとりさまで食してきました。 11時の開店ダッシュでも20人待ち。食べて出てきたら40人くらい待っていました。 これは本当に,うんめかったな~。んめぇものって,幸せだなあ… 最後は幸せ気分でシメてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.09 18:25:57
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