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担任のリア先生はユーモアに溢れた、とても楽しい先生だ。
昨年、初孫さんが誕生されておばあちゃんになった。 実際、「いったい、おいくつだろうか?」と思われる程の すっかりベテランの域に入っているとうかがえる。 教師になる前には、デザイナーとして活躍されていたと聞く。 不幸にして、20才になる前に次々と両親を亡くされたので、 長女として幼い弟2人を育て上げたそうだ。 その頃(1950代には)、朝日新聞NY支店で日本人に 英語を教えていた経験を持っているという。 そのため、日本人的特徴(かなりステレオ・タイプだが)を よく知っていて、何かと気配りをして下さっている。 教室の飾り付けにそのクラス、その先生の個性が表れている と言っても過言ではないと思う。 その壁中(天井まで!)に貼り付けられた子供たちの作品や テストの答案、それは決してよい点のものばかりでなくて 頑張って30点→50点に伸びた子のものに"You Did!" のステッカーをご褒美に付けてあげている。 特筆すべきは、トイレの中である。 まず、そのドアには”Welcome to our gallery!"の プレートが掛けられてあり、点灯されていない、暗闇の 状態に蛍光の素材で作られたカラフルな星々が辺り一面を 照らし出している! 電気を付けると、今度は子供たちの描いた作品が これまた自作のフレーム入りで所狭しと飾られている。 何でも、”教室の中で一番の場所”がトイレなのだそうだ。 だから子供たちは皆、このトイレに飾られることを とても誇りに思っており、飾られた友達を尊敬している。 ちなみに、娘の絵は常時、便器の真上にあると言う。 先生のジョークで一番のヒット作が、 その「Ladybugs and Germs !」である。 もちろん、「Ladies and Gentlemen」をもじったもの。 それは、子供たちがざわついて静かにしない時に 真面目な顔をして言われたそうである。 当然、子供たちは大笑い! ますます調子に乗って騒ぎ出す子供もいたとか。 状況により「淑女とサイ菌」という場合もある。 しかし、めったに「テントウ虫と紳士」はないそうだ。 その頃、理科で細菌について学んだ後だったため、 尚更、タイムリーで功を奏した。 日本(あるいは米国でも)だったら、差別とか問題発言に 取られて親たちが大騒ぎするご時世である。 それでも、誰もが笑って許される理由は、この先生との 強い信頼関係にあると私は思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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