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WTCビルが2棟とも破壊されてしまった。
その様子がテレビで、一瞬に全世界に中継されていた。 しかし、例によって”情報は常に現場近くよりも遠くに いる方が早くキャッチできる”メカニズムにより、私が おおよその事件のあらましを知ったのは、帰宅後の4時過ぎ であった。 その1時間後に夫も歩いて帰宅した。 それからまた1時間後に、日本の家族からの電話があった。 なかなか電話が繋がらず、心配したようである。 しかし、家族全員(犬も含めて)が無事でいたことで ひと安心した様子であった。 まず一番先に後遺症が出たのは、娘である。 学校のカウンセラーの指導で”テレビを見せないように”と 言われていたので気を付けていたのだが、近所の店先に置かれ ていた新聞の写真を見て、嘔吐し、立っていられなくなった。 娘たちの教室から、丁度北側のビルが燃え盛っているのが 見えたと言う。 また、このコミュニティーの消防士たちも先発隊として出動し、既に手が付けられない状態のビルに入って行った・・・。 ほとんどが同じ学校に通う子供のお父さんたちであった。 お友達で両親共にビルで働いている人もいた。 ある日、突然、愛する家族を失った人たち・・・。 娘が一番恐れていたのは、突然私や夫が目の前からいなく なるのではないか、という不安感であった。 それから数日間は低空で飛ぶ偵察機のうなり声で、なかなか 寝付かれなかった。 しかし、私が一番の恐怖を感じたのは、3日後に乗った地下鉄での小火騒ぎの時であった。 誰もが”テロ”の存在を意識せずにはいられなかった。 ブッシュ政権の独断とも言える”正義のための報復”には 反射的に嫌悪を感じてしまった。 暴力を暴力で清算できると思えるのだろうか? いつの時代にも、戦争の当事国の正論が正義とされてしまう。 それでは、いったいどうしたらよいのか。 ただ言えることは、今自分の側にいる人たちに不快な思いを させないこと。テロリストのことで、特定の人種や宗教の 人を結び付けて話さないことである。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今年の9/11は中秋の名月でした。 アパートの小さな窓からも、くっきりと神秘的な満月を 眺めることができました。 メモリアルとしての”イルミネーション・ツインタワー”が 昔の面影を偲ばせた。 ・・・あれから娘は定期的に心理セラピストに診てもらって います。今では、だいぶ落ち着いてきていますのでご安心を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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