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ゆらら55

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2004.08.31
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日本&台湾から帰ってきて、昨日(30日)から、クラスがはじまりました。

今学期は、結婚&カップル・カウンセリングと配偶者の虐待(ドメスティック・バイオレンス関連)という2つのクラスを取っています。配偶者の虐待のクラスは、学期中に5回しかクラスがないので、少しラクです。
この他に、今学期は、研修で、いよいよクライアントを受け持つ事になります(ドキドキ)。そして、この研修にともない、スーパービジョンを受けたりなど、今学期は、学校のクラス以外で忙しくなりそうです。(一応、研修は、学校の方で、2単位となっています)

そんなわけで、8/30は、今学期はじめてのクラス、”結婚&カップル・カウンセリング”が始まりました。今日の前半は、主に、今学期の流れ、クラスの事を話したり、自己紹介をしました。
先生は、クラスの流れや生徒からの質問に対して、先生自身の体験を含めながら柔軟的に対応してくれ、なかなかリラックス・ムードの先生です。私自身、最初のクラスだったけれど、緊張感があまりありませんでした。

そんなわけで、イントロダクションが終わってから、さっそく本題に入りました。
トピックは、どんなカウンセリングでも大事な、クライアントとの関係性です。特に、最初の数セッションは、クライアントとの関係性、クライアントに安全な場の提供をしながら、信頼関係を築くことは大切です。しかし・・カップルの場合、ここで個人セラピーとは異なる難しさが生じます。なぜなら、セラピーに訪れるカップルの多くは、カップルの関係性が揺らいでるのが殆どです。どちらも言い分がありますし、セラピストは、片方だけの話を聞くだけでは済みません。

では、どのようにして、仲違いしているカップルとセラピストは関係を作っていくのでしょう?
どのようにして、両者に共感すればよいのでしょうか?

カップル・セラピーでおこりがちなのは、クライアント側は、セラピストが、どっちのサイドにつくのか?という事を、よーく、見ています。そして、自分のサイドについてほしいとも無意識にせよ願っています。これは、カップル・セラピーの大きなテーマといってもよいでしょう。

セラピスト自身は、どちらのサイドにつく必要はありません。大切なのは、二人ともが、それぞれ持つ感情・気持ちに共感することです。誰が正しいとか誰が悪いのかなどを判断するものではありません。だから、両方の気持ちに耳を傾ける事が必要です。両者が、セラピストに聴いてもらっていると思えるような態度・接し方です。(判断的思考だと、どっちかのサイドにつかなくてはならないような感じにもあると思います。セラピスト自身が、この判断的思考に気をつける事は大切です)

結果的に、セラピーの場では、一人の話を聴いたら、もう一人の話を聴く・・というように、交互の気持ちに焦点をあてます。そのやりとりを何度も何度も基本的に繰り返します。もちろん、この流れにたいしては、柔軟的になる必要があるでしょう。その場、その場の状況によって、片方の人の気持ちに、長く焦点をあてる場合もあったりするでしょう。

それぞれの人の気持ちにコネクトしながら、少しづつセラピストが、カップルの間で起こっている出来事、過葛藤と繋がっていきます。(注:”カップルの葛藤に繋がる”というのは、巻込まれる事ではありません。)

例えば、男性はカウンセリングの時に、冗談をいいながら話しています。その時、女性は、その冗談に対して笑わず、歯を食いしばっています。カウンセラーは、この矛盾を取り上げて二人に話すのも、カップルの葛藤と繋がる一つでもあります。

このように、セラピストは、カップルがどのようなコミュニケーション(言葉によるものから非言語的なものまで)をしているのかを知ることはとても大事です。カップルがどのようにお互いを刺激しあっているのか?そして、お互いがどのくらいの痛みを抱えているのか?
多くのカップルは、配偶者、恋人との間での”問題”を、カウンセリングの場で話します。しかし、その話す”問題”の多くは、実は、本当の問題ではないことが多いのです。なので、カップルが話すストーリーの下に隠れている、”本題”を見る必要があります。

例えば、ある女性は、夫の帰宅後の家での行動に腹をたてていて、『この人は、いつも帰ってくるなりPCに向かってオークションをやっているんです。PCに向かってばかりいないで、少し家の事を手伝ってほしいと頼んでいるのに、この人は、返事はするけれど、一度もやってくれないんです。まったく、私の要望は無視で、本当に自分勝手です。』と言います。男性の方は、ニヤニヤと笑っています。
さて、ここで問題はなんでしょう?本当に、夫がPCに向かってばかりいて、手伝ってくれないことが問題でしょうか?

実際は、奥さんの方は、”寂しい気持ち”があるのです。そして、夫の方は、奥さんから”あなたのやっている事は間違っている”と判断されているように感じ、言われれば言われる程、どんどん殻に閉じこもってしまっています。このように、関係性・コミュニケーションの仕方に本題が隠されています。

カップル・セラピーの始めでは、カップルとの関係性を築くこと、そして、カップルのコミュニケーションの仕方、パターンを見る事が重要になります。そこから、セラピストが、カップルに対して、二人がどのようにコミュニケーションしているかという事の気づきを促すように誘導していきます。

このようなカップル・セラピーで一番おこりやすいのは、転移・逆転移でしょう。逆転移では、セラピストはどちらか一方の”味方”になってしまったりします。無意識のうちに、もう片方の人にネガティブな感情を抱いたり、もう片方の人が可哀想だと感じたり・・そして、セラピストがカップルに替わって問題を解決しようとしたり。そのような衝動が沸き起こったら、その気持ちを正直に見つめる事が大切になります。

クラスの後半では、3人のグループになって、ロール・プレイをしました。そこで、カウンセリング役をやったときに、いかに、二人に対して話す事が難しいかを感じました。特に、一人の人が話して、もう一方が黙ったまま・・(←よくあるケース。)というのは、ついつい、注目が話している人にいってしまいます。上手く、その人が話し続ける事に介入し、もう一人の人が今、どのように感じているなどを聞く事が必要です)

そんなわけで、この日は、カップル・セラピーでのクライアントとの信頼関係の築きを中心に、話していきました。

今回、このクラスで主に使う教科書は、Passionate Marriage(パッショネイト・マリッジ)です。この本は、Human Sexualityのクラスでもお薦めの本で、ペーパーを書く時に、数チャプター読みました。セックス・セラピストが書いた本ですが、パートナーとのセックスのだけではなく、その奥にある心理的な側面から書かれている本でもあり、心理を勉強している人、パートナーとの関係性で悩んでいる人には必見です。

その他、パートナーとの関係性の本で100万人が癒された愛と結婚のかたち(getting the love you want)がお薦めです。(去年、私のカウンセラーが薦めてくれました。←最近、読み始めたんだけど・・今、途中です・汗)

興味のある方、パートナーとの関係で悩んでいる方は、日本語訳も出ているので、読んでみるのもいいかもしれません☆






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Last updated  2004.09.02 10:26:01
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