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お正月早々暗い話ですみません。 今日はスタディツアーで知った、カンボジアの現実について。 スタンチャイのごみ山見学に行って来た。 プノンペン中のごみがここに集まってくる、このごみ山。 カンボジアではごみを分別したり焼却したりはしないんだって。 政府もごみ処理に対してアクションを起こそうとはしない。 ワゴンを降りると鼻が曲がりそうな臭い。そしていっぱいのハエ。 ごみ山のあちこちからは自然発火して煙が上がっている。 そして、昨日の夜、土砂降りの雨が降ったせいで、足元がぬかるんでいて、ぐちゃぐちゃの泥に足を取られそうになりながら足を進めていくと、あちこちでごみを拾っている人たち。 貧しい人たちはこのごみ山で、ビニール、カン、鉄や銅などを集めて、それを売って生活している。 ガラスとか、危ないゴミもいっぱい落ちている中で裸足で走りまわっている子供達。 そんな不衛生な場所でけがをして命を落としてしまう人もいるそうだ。 実際に、ここの人たちの支援をするためにやってくる団体もあるみたいだけれど、このごみ山で生活する人の数も流動的で、数が掴めないとか、他にも様々な問題もあって継続的な支援ができないことから、みんな諦めて去ってしまうのだとか。 ツアーガイドさんに通訳してもらいながら何人かの人にお話を聞く機会があったのだけど、夢は「おなかいっぱいご飯を食べること」なんだそうです。 そんな人たちでも「ソクサバーイ(こんにちは、元気ですか)」と声をかけると、みんな笑顔で「サバーイ」と返してくれる。 ここの人たちも笑顔。 笑顔なんだね。 でも、以前はそうではなかったそうだ。 ツアーでやって来てはごみ山の写真を撮ったりする観光客に対して、ごみ山の人達は自分たちを見世物みたいにされていると感じ、怒りをぶつけたそうだ。 当たり前だよね。 このごみ山で暮らす人達のように貧しい暮らしをしている人たちに対して何か自分にもできる事がないだろうか、って本気で考えさせられた。 みんな毎日を一生懸命生きている。 少し話はそれるけれど、カンボジアでは自殺率がすごく少ないそうだ。 それに対して日本は日々何十人と自ら命を断つ人がいる。 その事実をカンボジア人に伝えても「信じられない」という言葉が返ってくるそうだ。 カンボジアでは、住むところがなくても、食べるものがなくても、みんなちゃんと生きている。 生活が苦しいからといって自ら命を絶ちたいとも思わないし、みんな助け合いながら強く生きている。 それを聞いた時、なんだか複雑な気持ちになった。 日本はこんなにも豊かな国なのに、十分すぎるほどに溢れるものごとの中で、大切なものが見えなくなってしまっているのかな。 日本のみんなみんなが本当の幸せってなにかに気づける、心豊かな国でありますように。 そしてカンボジアのみんながおなかいっぱいご飯を食べて、いつも笑顔でいられる、そんな毎日でありますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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