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昨日のエントリー、あるメガバンクの方の転職相談に関連して考えてみた。
なぜ、外で十分戦える大企業の方たちが転職に踏み切れないのか。自分の会社 が沈むのがかなりの確度で見えていたとしても・・ これは、「不安」の一言で片付く気がする。 では、なぜ不安なのか? 「不安」を、噛み砕いて表現してみる。 ・自分の今のスキルセットを棚卸してみると、どれも社内向けや今の職務にカスタ マイズされたものなので、使い物にならない気がする ・ダウンサイドリスクが読めない。もし失敗したときに、最悪でどこまで落ちるのかが 分からない。ローンは払い続けられるか?子供の学費は払えるのか?家族にみっ ともない思いをさせるのでは?飛び込み自殺?無理心中・・? ・一度どこかに移ると、その先も考えないといけない。会社のライフよりもキャリアの ライフの方が長くなっている(ドラッカー)うえ、年金支給年齢がどんどん先に逃げて いく。50代、60代になっても、雇ってもらえるのか? 「…そう考えると、細く長く今の会社に居続けたほうがリスクは低いかなあ。。」 と思うのは、考えれば考えるほど至極当然。 私も30歳の初転職のとき、そうだった。では、何が踏ん切りになったのか? 当時いた長銀は、良くも悪くも、実質的に潰れた。同期や上下の人たちの7-8割は 外に出た。 そうするとどうなるか。 ・本当に有用な人脈ができる ・世の中の仕事の難易度の相場感ができる 特に後者は、案外気づかないメリット。 どんなタイプの人が、どんな業界でどういう仕事をすると、うまくいってるのか、 苦労しているのか。長続きするのか、もたないのか。 実際の仕事振りや性格・スタイルを間近で見知っているので、ベンチマークとして すごく参考になる。 これは、人脈以上に財産かもしれないと思っている。30歳時点で破綻してくれた長 銀に、心から感謝。 それがない人は? うーん、Globisみたいなビジネススクールに通ってみるのはいいのでは?いろんな 業種の人がいるので、けっこう参考になると思います。 ではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年04月05日 12時23分41秒
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