カテゴリ:オーネット
楽天の英語化は、ドメドメのグループ会社であるオーネットにもじわじわと押し寄せてくる。
今週から、オーネットには毎日1時間、「会話は英語縛り」アワーが導入された。 その時間帯、オフィスはしーんとする。もちろん外部との電話は日本語なので、電話の声だけが響いている。みんな、意思疎通はメッセンジャーを活用しているらしい。 さらに、9月からは、毎朝社員が一人ずつ一分間英語スピーチをすることになった。 著名経営者からは「意味がない」とか、週刊誌は三木谷さんのIRの場での細かいミスをあげつらうとか、異論や揚げ足取りもいろいろあるみたいですね。 でも、何と言われよーが、私には明らかに役に立っている。別に、それでいいではないか。 たいした時間ではないがPodcastで英語を聴く。それも、聞き流しではなくけっこう真面目に聞く。で、日々使わなくてはいけないので、使えそうなフレーズは覚えようとする。たとえば、市場の上げ下げを説明する言い回しは、ビジネス上の数字の説明に使えるな、とか。 「言いたいことが出てこない」「うまい言い回しが見つからない」というストレスを感じること。これが、だいじ。 感じたストレスが強いほど、上手いフレーズに触れたときに「ああ、こう言えばよかったんだ」「なんて便利な言い方があるんだろう」と感激し、覚えるのである。 楽天の社員の皆さんも、オーネットでも、日本人相手の発表場面でドpoorな英語で赤っ恥をかいてる人はたくさん見る。でもね、この「赤っ恥感」「ちっくしょー」という思いこそが、上達の原動力。私も過去、ディナーの場で透明人間化したりどんなにつらい思いをしたか。それでも、たまの場面だと、人間は痛みは忘れるようにできている。 これは、「必要なときだけ使えばいいのだ」論の弱点。たまーにある英語場面なら、しっかり準備することもできる。ストレスを感じにくい。少々とちっても、一瞬でノドモトを過ぎ去る。 「恥をかく場」をムリヤリ社内で用意すること。かつビジネス上はノーリスクで(だって伝わってなければ日本語でフォローすりゃいい)。 これこそ、楽天英語化の最大の利点ではないかと思ってます。 あ、もちろん英語力アップが自己目的化してるわけではなく、英語力アップの効果はありますよ。世間でよく言われる「視野が広がる」とか、行動が能動的になるとか、ポジティブシンキングになるとか。 ではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年08月28日 09時06分02秒
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