梅木水晶の日常

一日中家の中でコタツに入り、
ゲームをしているか、読書をしているかが殆どだった男は、
家の中で、ポッドキャストというラジオを聴いている事が多かったようです。

中でもお気に入りは、伊集院光さんのラジオで、
私が仕事から帰ってくると、
「今日、伊集院光がね…」と、
その日、伊集院さんがラジオで話していた内容を、
楽しそうに私に話すのでした。

私も何度か、その伊集院さんの番組を聴かせて貰いましたが、
本当に面白く、さすが落語家さんだなあと思いました。
（落語家さん？を目指していたんでしたっけ？
　情報があまり定かではなく申し訳ないです。）

当時、私達が利用していたソーシャルネットワーキングサイトの機能には、
自分が、今現在聴いている音楽などがそのサイトに送信され、
共通の音楽の趣味の友人が見付かる、といった機能がついていました。

ある日、私の親友が、
「水ちゃん、最近、伊集院光のラジオ結構聴いてるんだね！
　あれ、凄く面白いよね！
　しかし、水ちゃんが伊集院光好きだなんて、初耳だ！」
と言うので、
「あ、あれ聴いてるのね、私じゃなくて、一緒に住んでる彼氏だよ。」
と言いました。

私は男に、
「私の親友が、
　犬ちゃんがかなり伊集院光のラジオを聴いてるんだね、って言ってた。
　私の親友も、伊集院光、大好きなんだよ。」
と言ったら、男の顔色がたちまち変わり、
「それ、どういう事？」と言いました。

私は、
「犬ちゃんが今使っているパソコン、
　私達がリアルタイムで聴いている音楽が、
　ソーシャルネットワーキングサイトに送信される機能が付いてるんだよ。
　共通の音楽の友人を見付けられる、っていう事らしい。」
と言うと、
「…何なの!!その機能!!すぐに外してよ!!
　僕が一日中家にいて、ラジオ聴いてばっかで、
　働いてないって思われるじゃないか!!」
と、烈火のごとく怒り始めました。

私は、実際そうだろ、と思いましたが、
男に言われ、すぐにその機能を外しました。
翌日、男に「あの機能外した？」と確認されたので、
私が「外したよ」と答えると、
「全く…mixiもしょうもない機能つけやがって…」
とぶつぶつ文句を言っていました。

ヒモ、働かない、同棲、同居、内縁関係、暮らす、暮らし、精神的DV、ドメスティックバイオレンス、ストーカー、束縛、逃げ