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カテゴリ:ヒモとの生活
男は売れない漫画家でした。
こたつに入ってゲームをしたり読書をしたりしている合間に、 細々と、漫画の仕事はしているようでしたが、 私達が住んでいた、この田舎町の不可解な税制システムのせいで、 男の漫画の仕事で、男の手元に収入が入る事はないと男は言っていました。 地方は文化人や芸術家には兎角住みにくいのだそうです。 男の指示で、男の描いた漫画原稿をコンビニにコピーしに行くのは、 殆ど私の役目のようになってしまっていました。 その際のコピー代も、勿論私持ちでした。 一度、私は、男に指示されたコピー濃度を間違えてコピーしてしまった事があり、 家に戻ってから、いつものごとく、男から何時間も説教を受けた事がありました。 私は「お前の仕事だろうが」と心の中で思いながら、男にこう言いました。 「ごめんね犬ちゃん。 でも、これ、私がコピーしに行ってるけど、 本当なら犬ちゃんの仕事なんだよ。 本当なら、犬ちゃんが自分でコンビニにコピーしに行くべきだよ…。」 男は一日中家にいる訳ですから、 コンビニにコピーに行く事くらい、難しい事ではありません。 すると男は私にこう言いました。 「僕がいつもコピーしに行ってるコンビニの店員さ…、 僕がお店に入ると、何か珍しいものでも見るような目で僕を見るんだよ。 しかも、僕がコピーしてると、コピーしてる僕の後ろから、 何をコピーしてるのかのぞいてるし…。 しかも、僕がコピーした後に、コピーした時の領収書を貰うと、 『お仕事、何されてるんですか~?』なんて、馴れ馴れしく聞くしさ…。 あのコンビニの客も客で、僕が雑誌コーナーから雑誌を取って読もうとすると、 舌打ちはするんだよ…僕が何したって言うんだよ…!! このへんの住人の程度の低さが伺い知れるよね…。 そういう色んな事があるから僕、 本当はあのコンビニには行きたくないんだよ。 だからコピーは、水タンにお願いしてるの!」と言うのでした。 相変わらず、男の言っている事が、嘘なのか本当なのかはわかりませんが、 私が男と2人でコンビニに行った時は、 お客さんにしても、店員さんにしても、 特に私が気になるようなおかしな点はなく、 私と一緒にいる男に対して店員さんが好奇の目を向けるような事もなく、 いたって普通でした。 私が男に、 「何もおかしな事はなかった気がするんだけど…。」と言うと、 例の如く、 「どうせ水タンは僕の言ってる事が嘘だと思ってるんでしょ…。」と言うのでした。 一体私にどうしろと言うのでしょう。 ヒモ 働かない 同棲 同居 内縁関係 暮らす 暮らし 精神的DV ドメスティックバイオレンス ストーカー 束縛 逃げ 配偶者 彼氏 恋人 我慢 耐える 耐えられない 暴力 警察 相談 ミクシ mixi フェイスブック facebook お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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