梅木水晶の日常

レッドカーペットというお笑い番組を御存知ですか。
レッドカーペットは、当時男も観ていた番組の１つで、
私が夕飯の食材を買って仕事から帰って来ると、
男はコタツに入りながら観ている事が多く、
一緒に観る事がたまにありました。

男が「一緒にお風呂に入ろう。」と言うので、私が、
「えー、今、観始めたばっかりだから、もうちょっと観たい」と言うと、
「ちょっと水タン…。
　テレビに生活を支配されちゃダメだよ…。
　小さい子供じゃないんだから。
　それに水タン、時間が遅くなるとお風呂に入りたくなくなっちゃうでしょ…」
と言うのです。

私は、
「自分は私が仕事から帰ってくるまで、
冷蔵庫・冷凍庫にあるもので晩飯の１つも作らず、
コタツに入ってずっとテレビを観ていたのだから、
もう大概テレビの視聴には満足したんだろうけども、
私は今帰ってきたばかりだというのに、
テレビ観る時間も満足に与えて貰えないのか…」と思いましたが、
一緒に風呂に入らなかったら入らなかったで、
また男の独自の理論が延々と展開されるので、
大体いつも納得いかない感じで一緒にお風呂に入っていました。

そして、一緒にお風呂に入ったら入ったで、
「…何？面白くない顔して。
　そんなにテレビ観れなかったのが納得いかないの？
　子供じゃないんだから、 テレビ観れなかったくらいで
　そんなに不機嫌さを表に出す事はないんじゃないの？
　そんな顔してる人と一緒にいたら、
　一緒にいる人が不愉快になっちゃうでしょ。
　その番組は今日だけなの？
　水タンはそのテレビ番組を観ないと死ぬの？」
と、質問攻めにあっていました。

私は「そんな事はないけど…」と言い、
「ごめんね」と謝り、風呂の中で答えに窮するだけでした。

今は、誰にも邪魔されずにテレビを観る事が出来て嬉しい毎日です。

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