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November 19, 2005
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カテゴリ:考えること
今朝、すごく嬉しいお電話を頂きました。
「うちの劇団今日から公演なんですけど、折り込んでいいですよ。1000枚はいけますよ」
「晶子」のチラシがまだたくさんあることを、心配してくれたんです。

結局すぐに折り込みをお願いできる人が見つからないのでお断りしましたが、お気持ちはすごくありがたかったです(そのあと「今日無理なら公演期間いつでも来ていいですよ」とまでメールが…感涙)。

このご恩忘れません…とつぶやきつつ、もう待ったなしの台本書き、演劇大学@横浜の準備、さまざまにたまった雑用など。

*-----------------------

しかし今回の芝居「晶子」、制作さんが調子を崩されてしまったので、けっこう大変です(でもその方を怒っているんじゃないんです。ゆっくり休んで欲しい。必要なだけ時間をかけて、回復して下さいね。私もよく寝込むから、本人が一番「申し訳ない」という気持ちでひりひりしているのは分かるのだ)。
主宰であるさつきさんは稽古があるし、演出家さんも稽古の合間に日本中を飛び回っている多忙な方、野宮も台本書きをはじめいくつかの企画を同時進行しているので、チラシを挟みに行く時間がとれない…。

私はかねてから制作の仕事ってわりと楽しいし、クリエイティヴなんだよなあ…と思っていて、制作の仕事には「制作さん」以外も関わった方がいいなーと感じている。演劇関係者はもちろん、他分野の人も巻き込みつつ、芝居のこと勉強したいなあと思っている学生さんや演劇ファンもまじえつつ、ゆるやかなつながりの制作集団みたいなものを作れないかと思っているのだけど(それにはもちろん私も入る)。そして今回のような場合も含めて、みんなでお互い様に助け合えるグループにでるといいなーと思っている。

あちこちで改善はされてるけど、制作さんって一昔前のお母さんのような高度な「複雑職」。仕事して、家族に尽くして、自分のことなんて顧みる間もなく睡眠三時間。スポンサーに頭さげて、助成金集めて、劇団員励まして、DM発送して、チラシ配って、ケンカの仲裁して、山盛りの雑用して、バイトして、睡眠二時間。
あ、お母さんより大変かも。
公演が近づくと過労死一歩手前があたりまえ、という無茶苦茶な仕事だ。
なんかおかしい。
もっと制作の仕事自体を魅力的にできると思う。

結局、ソフトに関わる人達や遠巻きに見ていた人達がもっと制作をした方がいいんじゃないかなあ。私は職人的な分担というのは大事だとは思うけど(照明さんは照明にだけ責任を持つとか)、例えば「どんな封筒を作るのか」は作家とか演出とかキャスト、あるいは照明さんが口を出した方がいいような気がする。チラシにしてもみんなで考える。そしてみんなで効率のいい配布の仕方を考える(自分達が作ったのが余っていたら辛いものね)。結局封筒もチラシもメインで働くのは美術さんでそれ以外の人は形にならない「ブレーン」かもしれないけど、多くの人が創作に関わることがすごく必要だと思う。

そして制作の「仕事」の部分と「労働」の部分の線引きをきちんとして、労働部についても弱い誰かに押しつけるのでなく、分担し、あるいは労働のメリット(若い劇団員の教育的に意義があるとか、一緒にいて仲良しになれるとか、その間別のうち合わせが出来るとか、ダイエットになるとか)を明確にして、それを活用できないかな。
もちろんソフト(コンテンツ)を作る人達はそのことで死ぬ思いをするわけで、だから役割分担や時間配分(作家は台本書き上げるまではうろちょろしないとか)などは必要だけど。そしてなにより経済的問題、ギャラをどうするかという問題もあるけど。ただ今みたいなあまりにも幸福感から遠い制作業が「演劇」のベースにあったら、人々が芝居ばなれするのも「当然だよな」と思う。なんとなくそういう無理は伝わるものなのだ。

そんな妄想を抱きつつ、プランを練りつつ、とりあえず今回どうするかなあと考えてます(別に私の責任でもないんだけど、この公演にかけているさつきさんの気持ちには台本以外でも出来るだけ応えたい)。
「世にも不幸せな物語」の「いつでも、何か手はある」が最近の座右の銘。

※ちなみに「戯曲を書く会」は車の移動時間、紙をはこんだり、印刷機を見守っている「労働」時間はうち合わせに使っています。あとはお茶を飲んでグチを言うひととき。まあ主催と制作が同じだからできることではありますが。しかし「書く会」も実働部隊がぷれっちょと2人じゃきついなあ、助っ人欲しいにゃあとは話しているのです。





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Last updated  November 19, 2005 06:51:28 PM
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