吉永小百合がブスにしか見えなかったという話
商品を見る→不実な美女か貞淑な醜女か 米原万里 737円商品を見る→真昼の星空 米原万里 649円56歳の若さで亡くなったロシア語通訳者でエッセイストの米原万里さんのファンだった。彼女のユーモアと毒のある文章が好きだったので時折、本棚から出して読んでいる。『不実な美女か貞淑な醜女か』で読売文学賞を受賞してからの活躍は知られるところですが私は読売新聞日曜版に連載されていたエッセーを読んでファンになった。このエッセーは『真昼の星空』というタイトルで出版されている。文化が違うことで笑えてしまうことって多いんですね。中でも印象的だったのは長い海外生活から日本に帰ってきたときに当時大人気だった吉永小百合がブスにしか思えなかったという話。この人がなぜ美女と騒がれているのか理解できなかったという。しかし、日本に戻って2年もすると吉永小百合を見て綺麗だと思えるようになったそうだ。国によって美女の基準がこんなに違うのかととても興味深かった。通訳に関するエッセイ集【不実な美女か貞淑な醜女か】は選考委員の大江健三郎氏が『我が読売文学賞の歴史において最悪のタイトル』と称したそうです。不実な美女【言語に忠実ではないけれど、分りやすいキレイな訳】貞淑なブス【言語に忠実過ぎるが故に何を言ってるかわかりにくい訳】実際に読んでみるとなるほどと思わず頷いてしまうことも多い。大江健三郎氏が最悪のタイトルと称した真意は図れませんが私はこのタイトルうまいなあと思います。 ランキングに参加しているので応援クリックしてくれたら嬉しいです♪にほんブログ村育児・3人兄弟/姉妹ランキング・ + ・ + ・ + ・ 暇があったらあんずの本館にも寄って下さい ・ + ・ + ・ + ・