彼は彼女の頭についている、白い大きなリボンを見ながら
彼女の胸のボタンに手をかけた
「はずすよ?」
キオツケの姿勢で立っている彼女はニッコリ笑ってうなずく。
彼は彼女を脱がしかけたまま、キスをした。
二人で目を見合わせてクスクス笑い出す。
「あなたも脱いでよ。」
彼女は彼のカッターシャツのボタンに手をかけるが、
不器用なのではずせない。
「自分でやろうか?」
気をつかってそういった彼に、彼女はうれしそうにうなずいた。
「背中のボタンはずしてね。」
彼も手伝って二人とも裸になり、ベットにはいろうとした時、
なにか思い出したように彼が言った。
「あ、忘れてた。」
スタンドの明かりだけがほのかについていて
彼女の白い体がほんのり浮かびあがっている。
「どうしたの?」
彼はまた彼女の向かい側に立って言った。
「リボンをはずすのを忘れてた。」
彼は彼女の頭についている白い大きなリボンに手をかけた。