守り神なんだって
るうちゃんにお外の空気を吸わせてあげたくて玄関先に抱っこで出ていたら、
ご近所さんが声をかけてくれた。
呼吸の荒いるうちゃんを見て、その方が言ったの。
おうちで飼われているどうぶつは、そのおうちの守り神みたいな存在で、
家族に降りかかる災難を身をもって引き受けてくれるんだよ、って。
るうちゃんが闘病しているのも家族を守るためだと。
そんなふうに考えたこと、なかったな。
そして、こうも言っていた。
いつもはイタズラばっかりで困ったちゃんだなーなんて子も、
いざとなったら家族を守るため悪いものを寄せ付けないように戦っているんだよ。
どうぶつって尊くて愛おしいよね、って。
優しい方だから、わたしを元気づけようと言ってくれたのだと思う。
戦わなくても、守ってくれなくても、
おうちのどうぶつたちは家族に愛されるのに。
そんなことする必要なんて、ちっともないのに。
おうちの守り神になんてならなくていいから、
そんな大変なお役目はもう解任するから、
るうちゃんの呼吸を楽にしてあげてください。
お願いします。