カテゴリ:雑記帖
きのふ森鴎外の『独逸日記』の話とシーボルトの話と二つ書いた。
じつはこの両者にほんのすこしですが接点があります。 『独逸日記』1887年9月17日。 鴎外はヴュルツブルグに行く。 ヴュルツブルグといへばシーボルトの生まれ故郷だ。 「往いてジイボルドSieboldの像を見、宮苑Hofgartenを歩す。」 鴎外はシーボルトの生まれ故郷で彼の銅像を見たのだ。 そこで何を思つたのだらう。 遠くドイツから日本にやつてきて医学などを伝へたシーボルト。 逆に日本からドイツにそれを学びにやつてきた鴎外。 時の流れや巡り合はせみたいなものに思ひを馳せたのだらうか。 …残念ながら日記にはそこまで書いてゐないのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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