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セミリアイア「晩年」日記

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2024年11月の記事

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トランプ圧勝で、経済はどうなる？

米大統領選は、「もしトラ」がやがて「かくトラ」になり、バイデンではもう勝てないとみた民主党が、カマラ・ハリスを担ぎ出し、大接戦が報じられたが、結果はトランプ圧勝。トランプに確たる政治思想があるとは思えないが、経済は明らかに保護主義。といっても、単純に赤字はイヤだから関税を高くというくらいの考えしかない。共和党だから、新自由主義的な方向にアメリカは向かうはずだが、そうなると国内の格差は拡大することになる。そうすると、不法移民に厳しいトランプを支持したプアホワイトは、それこそ移民並みの所得しか得られなくなり、ますます貧困化する。以前も書いたが、日本でも新自由主義安倍政権を支持したのは、格差の下層部分の人たちである。その政治が、下流社会を作り出し、「アンダーグランド」という最下層を生んだにも拘わらず、彼らが熱狂的に新自由主義を支持するというのは道理に合わないことだ。が、そういうことは、ヒトラーのドイツ大衆党が、当時最も民主的なワイマール憲法の下で行われた選挙で、圧勝した例でも分かるが、政治思想の問題ではない。むしろ、トランプで言えば「移民のせいでアメリカ人が貧しくなるのだから、壁を作って、移民の流入を防ぐ」という明快な、そして単純すぎる論理が、本来は民主党の基盤であった黒人、白人、ヒスパニックなどの労働者層から熱狂的に支持されたということだ。しかし、不法移民がいるからこそ、低賃金の労働者を確保できていたアメリカ社会で、彼らの穴を埋めるのは、トランプを支持した人たちになるだろう。などということは、まあ、自分にはどうでもいいことであり、日本で同じことが起こるかもしれないが、もはやセミリタイアの身の上には大きな影響はない。例えば、年金が不払いになったり、ハイパーインフレが起こることはないだろう。しかし、保護主義的な政策は円安を加速化させる。輸入物価の上昇は、とりもなおさずエネルギー価格の上昇に直結する。日本経済を支えてきた自動車などの産業は、円安は本来有利なのだが、関税を引き上げられ、北米市場での競争力を次第に失うことになる。すると、それを国内価格に転嫁することで、価格は上昇していくだろう。それが、全体の商品価格に起こる。どちらにしても、国民生活の質は下がらざるを得ない。だから、資産を円からドルに移す動き（新型NISAなどによる資産防衛）が高齢者を中心に広がり、能力のある若者は、就職を海外に求め、国内の生活格差は拡大し、二極化（中流の喪失）がはっきりと分かってくる。我が家は、何とか中流の端っこに引っかかっているようなものだが、ハリス当選を見込んでいったん利確したNISAを、時期をみて再開することになりそうだ。1年足らずで、10％ほどの利益が積立で上がったのだから、文句はないが、トランプ当選と見込んでいれば、15％ほどにはなったかもしれない。が、それでもたいしたことではない。それよりも、11月の臨時ボーナスの支払い前日の為替が、さらに円安になれば、恩恵は大きい。エリーゼに行くくらいの資金は十分出る。非常勤講師のわずかな給与収入も、あるに越したことはなく、自分自身、仕事は趣味みたいに楽しいことなのだから、来年度も続けたい。車は車検を通し、あと2年は少なくとも乗り続け、その後は軽自動車で十分と思うので、それも大きな負担にはならない。弓の遠征は、年一回くらいになるから、その分を旅行とかいろいろなことに使える。というわけで、健康でさえあれば、まだまだ人生を楽しむことはできるのだ。

2024.11.07
いつもと同じ朝。

4時半過ぎに起きた。今日は午後から授業2時間＋講習だから、そんなに早起きは必要ないのだが、習性なので仕方がない。起きて、まず立ち上がりのスクワットを10回。居間に行き、食洗機の食器を片付けながら、珈琲を淹れる。「やっぱり安い豆でも淹れ立てはホテルの不味い珈琲とは違うな！」などと思いながらゆっくりと煙草を一服。PCを開き、一応、為替を確認し、このページを開く。何だか、日曜日のエリーゼはちょっと前のことになった感がある。出来の悪い演奏だったのに、大賞。今、考えても何だか不思議だ。昨日、羽田の第3ターミナルで弾いた『人生のメリーゴーランド』の方がよほどよかった。が、この曲はもうオシマイ。ストピのレパートリーとして何日かに1回、忘れないために弾けばいい。譜読みがまだ途中までしか行っていない『ラプソディ・イン・ブルー』。今の譜面で何分になるか、まだ分からないが、来年はこの曲で「クラシック部門」の全国に出たいので、それに取りかかる。「ジャズ・ポピュラー部門」は、『夕焼け小焼け～ジャズバージョン～』＋『赤とんぼ～ジャズバージョン～』を何とか5分に収める工夫をして、コースレベルも上げたい。こちらは、暗譜の手前くらいにはなっているが、まだまだである。いつもそうだが、旅行に出るとついつい食べ過ぎてしまい、体重が2kgくらい増えた。が、今日は11時くらいにブランチにすれば、少しは減るだろう。東京に、一応持っていった予習教材はまったく手をつけていない。これから、3題ほど問題を解く。が、そういうことは、一向に苦にならない。そのくらいスラスラとピアノも弾けたらいいし、弓も射てたらいいのだが、やはりディレッタントの域を出ない。まあ、だからこそピアノや弓は「趣味」なのであり、仕事の方は「プロ」なのだ。

2024.11.06
帰路はストピ巡り。

昨日は、エリーゼの２日目をちょっと聴いてから、同級生A君との昼食。まあ、お互いの身の上報告。チョッピンがベストドレッサー賞。娘の大学の後輩のO君が金賞。めでたい！今日でホテルはチェックアウト。面倒になったWebの搭乗券も取得済み。出発は17:05。時間はたっぷり過ぎるくらいある。荷物を整理して、スーツケースは送ることにした。というのは、今日はストピ巡りの旅をしようと思ったからだ。多少のお金はかかるが、ダラダラと重いスーツケースを持って歩きたくない。今回は、まず、２回目の都庁ピアノへ。ここは譜面台なし、演奏制限時間５分なので、『人生のメリーゴーランド』1曲。10時過ぎに行く予定。エリーゼよりいい演奏がしたい。そこから、空港に行って、ここには3台のピアノがあるので、そのうちいつも行く第2ターミナルと確か2回目の第3ターミナル。今度の発表会とエリーゼで弾こうと思っている『夕焼け小焼け』『赤トンボ』のジャズバージョン。『トルコ行進曲JAZZ』などを。もちろん『人生のメリーゴーランド』も。これを人前で弾くのは、とりあえず今日が最後で、明日からは発表会に向けた練習を始める。今、何とかモノにしたいのが『ラプソディ・イン・ブルー』。出るとすれば、演奏時間7分のクラシックEコースだが、チャレンジしたい。来年は2部門のエントリーを考えている。まあ、お金は倍かかるけど。ポピュラー・ジャズもコースレベルを上げれば、一日に収まる。というわけで、今回の大賞受賞で、ますますピアノがいろいろな趣味の中での比重が増し、相対的に弓の比重が低下している。もはや、３階近射で、運動不足を多少は補うくらいになりそうだ。もう、全日登録もやめてもいいかなと、ふと思うのだが、近射効果で点数が出るようになれば、多分遠征にも行きたくなるだろう。まあ、どうなるかは分からないし、来年の仕事がどうなるかも分からない。自分がどうなるかは分からないのは、十代の高校、大学の時代と変わらない。が、50年前は、自信も希望もあった。今だって、自信も希望もないわけではないが、それは「妻も自分も、健康寿命が続いたら」とか「ひどいインフレが起こらなければ」等々の、但し書きがつくのだ。いや、50年前だって、きっといろいろな但し書きはあったのだろうが、そういうことには無頓着なだけだったのかもしれない。

2024.11.05
エリーゼ拾遺（２）講評・オーディエンスカード

レセプションの最後は、審査員からの講評を書いた用紙をもらう。１日目だけで120名、3日間合計で343名の出場者の採点をし、さらに項目別に〇や◎や△をし、一言講評を書く。自分なら、そんな仕事はいくらもらっても嫌だが、そこはプロ、みな少なくとも表面は嬉々とした表情でやっている。さて、今回の自分の講評は・・・まず、４人の審査員の100点満点での、点数は、97、95、92、85で、369/400。順位は25人中1位。各地区の予選から考えると、10会場での予選だったから、一体何人中の1位だったのか、見当もつかない。講評で一番褒めてくれた方は、「曲頭からタッチが多彩で、とても丁寧で、曲のキャラクターが大変よく出ています！引き込まれる演奏でした！！ペダリングやフレージング、とても楽しく聴かせていただきました!これからも、たくさんの曲を演奏されていてくださいね！Bravo!」すべての審査員が、「よい」に４～６項目。◎も結構あった。「努力を要する」欄は皆無。前に書いたように、自分としては練習を含めて、ここ最近で最悪の出来だった。だが、出来る限りの努力はしたから、この結果だったのだと思う。聴いていた人がカードに書いてくれる、オーディエンス賞のためのカードも全部で10枚。なかでも一番印象的だったのは、「一つ一つの音が丁寧で素敵でした。何度も出てくる主旋律の少しずつニュアンスが違ったところが、同じところを回っているようで実は進んでいる人生のように感じました」というもの。こちらの狙った通りの聴き方をしていただいて有難かった。

2024.11.04
エリーゼ拾遺（１）

昨夜はホテルまで、タクシー。疲れたし、近いから安いだろう、と思ったが何と、ワンメーター500円。9時40分ころ帰った。早速、妻に電話。我がことのように喜んでくれる。妻と、一日空くから、今日は鎌倉でも行こうかなどと話していたが、どうもその気はなくなった。それで、LINEグループでつながっている北海道のエリーゼ仲間が、今日、わりと固めて出場するので、それを聴きにいこうかなと考えた。受賞の報告をそのラインでしたら、ことのほか皆喜んでくれたのである。ついでに、FBにも上げたら、高校の同級生A君から、「今日もいるなら会わないか？」と。それは、それで嬉しいことなので、快諾。午後からだと都合がいい。夜は、もう一度レセプションでもいい。別料金で10,000円かかるが、北海道の二次会もあるかもしれないし、行ってもいいかな、と思う。

2024.11.04
狐につままれたような・・・エリーゼ音楽祭全国大会　大賞

「ジャズ・ポピュラー部門、大賞（最優秀賞）は56番『人生のメリーゴーランド』を演奏された・・・・」「え？」という感じだった。主催者の社長曰く、これは「コンクール付きの宴会」。賞の発表は、全員が演奏した後のレセプションで行う。今年は去年と違い、食べ物がすぐなくなることはなかったが、まあ、人の受賞を祝福して、ホテルに帰るのだろうな、と思っていた。上野のレンタルピアノで、たまたまお会いした女性。「エリーゼですか？」と聞いたら、そうだと言う。弾くのはボサノバの何とかという名前の曲で、あ、これはジャズ・ポピュラーの部門だと思った。上野の練習はボロボロ。会場では自分の後で、かなりの腕前。ああ、この人金賞かな、という感じ。彼女の演奏を聴いて、一度、ホテルに帰って昼寝。かなりぐっすり寝られた。去年、妻が受賞したEME賞など、いろいろな賞があるが、最後に金賞の発表。各部門２，３人。その中に入れただけで驚いた。何しろ、演奏自体は、練習やストピ、発表会を含めて、過去最低という出来だった。珍しく緊張して、最初の降りる音階でも音を外し、それからあとはボロボロと外した。覚えているだけで５回。ただ、曲想は出せたかな、という感じ。最後は、金賞の中の最優秀、各部門のエリーゼ大賞。これは、レセプションの席でも、同じテーブルに着いて、予想通り金賞だった上野で会った女性と確信していた。少し、アップテンポすぎたがノリがいいボサノバだった。それが、「ジャズ・ポピュラー部門、大賞（最優秀賞）は56番・・・」である。信じられなかった。弓と違って、採点競技なので、最後の１本を射ち終わったときに「勝った！！」とはならない。が、一年かけて自分としてはコツコツ、といっても一日にならせば30分だが、努力してきたことが報われた。体調を崩し参加できなかったが、背中を押してくれた妻に、誰よりも感謝している。

2024.11.04
出来るだけのことはやる。

そういえば、弓でも、射場を探して前日練習をしたこともあった。出来るだけのことはやる主義だ。今日も、上野のレンタルピアノを1時間借りている。まあ、それでどうなるわけでもないのだが、8時になったら出かけて、9時から1時間。天気はいい。22℃くらいまではあがりそうだ。練習後、神田から会場までは歩くかタクシー。歩いても、20分程度だ。ホテルにいったん帰る余裕もないこともない。最近、ナビを使えるようになったから、有り難い。それでも、ホテルまで、いろいろ迷った。YouTube配信があるそうで、妻も見ると言っている。

2024.11.03
一人旅。

エリーゼ音楽祭全国大会で東京。三日ほど前から、妻の体調が悪く、ぎりぎりまで様子を見ていたが、残念ながら断念。というわけで、本当に久々の一人旅となった。朝に航空券をキャンセル。3万ちょっとのチケットだったが、返金は12000円。格安のチケットだったから、こんなもんでしょうがない。ホテルは、いつものチェーンでキャンセル料はなし。今回は、自分は1泊無料のポイントがあったので3泊で18000円ちょっと。今どき、東京でこんな料金で泊まれるビジネスホテルはない。最悪、自分もキャンセルと思ったが、妻が幾分回復したので、「パパ、私の分まで頑張ってきて」と言う。自分も立場が逆なら同じことを言うだろう、と思ったので、自分だけが来ることになった。昼食は、空港でイカめしとビール。おかげで、機内でぐっすり眠った。羽田で空港ピアノ。『人生のメリーゴーランド』と『赤とんぼ～ジャズバージョン～』を弾いた。我ながら、いい出来だった。拍手。ホテルに入ったのが、4時近く。そこから、すぐのコンビニで、弁当や明朝のヨーグルト、サラダなんかを買って、ホテルで夕食。妻と一緒なら、神田西商店街の居酒屋にでも行くところだったが、一人じゃそんな気にもならない。ともあれ、明日は本番。できるだけ、いい演奏をしたい。

2024.11.02
11月。

とっくに朝練の時期は過ぎたのだが、相変わらず4時～5時くらいにはベッドから抜け出し、朝のひとときをを過ごしている。パジャマの上に、ガウンを着ているが、鼻水が出る。ストーブは、昼は消すこともあるが、夜は23℃でつけっぱなし。2週に1度、ホームタンクの給油をお願いしている。今季も月4万くらい、灯油代金がかかるかもしれないが、寒いのを我慢するのはイヤなのだ。さて、今日から11月。明後日、エリーゼのために出発するので、今日はその準備を。東京は雨模様なので、傘を忘れないように。練習はしているが、もうここまできたら、通して2，3回という感じでいい。帰ると、大学の同窓会がある。数人の会だが、初めて参加する。インドアの試合にも一度くらいは出ようかと思う。麻雀大会は、今月は女性大会なので、なし。フォーク酒場に一度は顔を出したい。MLBも終わり、最初の我が家にとっての大行事、「エリーゼ音楽祭全国大会」が終われば、何だか暇な11月だ。

2024.11.01

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