裏庭のおしゃべり

2014/11/10(月)23:32

観たことありますか?モノクロ映画「シベールの日曜日」にちょっとだけバイロン

映画・俳優(196)

「ひとつ、おとりよ」 ピエールは、マッチをすって手のひらの上のガラス玉を 照らして見せる。 「お星様のかけらだ。空から落ちてきたんだよ」 映画「シベールの日曜日」で 戦争で記憶を亡くした青年が、泣きじゃくる孤独な少女にかけた台詞。 現代に生きるためには 無垢な心がどのような報復を受けねばならないか ということを物語る残酷な映画。 ガラス玉を星のかけらだと思いこめる感受性は その星のかけらの鋭い刃先でみずからの心を傷つける。 と、寺山修司氏は 「ポケットに名言を」という著書で書いています。 この映画の製作は1962年。 古いですね。 映画は観た事がありませんが、 「シベールの日曜日」というタイトルは、 なんだか聞いたことがあるような、ないような? 昨年、この作品がブルーレイ化されたようです。 人々の誤解が悲劇を生んでしまうストーリーのようですね。 願わくば・・・ 無垢な魂が 幸せに成長できる世の中であってほしいです。 ついでに、こちらも。 同書の中にある アンドレ・ジイド著「バリュード」より 「一冊の本・・・一冊の本というものはユペエル君、 卵のように閉ざされていて満ちていて滑らかなものなんだ。 その中へものをいれようたって、何も入りはしないんだ。 針1本だってだめだ、無理しないことだね。 無理に入れたら形が崩れてしまうんだ。」 「じゃ、君の卵は十分満ちているんだね」とユペエルが応じた。 「だが、友よ」と僕は声を大にして言った。 「卵というものはものを入れて満ちるものではないんだ、 満ちて生まれるんだ」 なるほど・・・自分なりに解釈していますが・・・。 晩秋ってなんだか変な癖が出ます。 昔の読書時代に戻ったような気分で、夜中に書籍を手にゴソゴソ・・^^; この本も処分するつもりでダンボールに詰めていたもの。 読み返していると、処分しづらくなりますね。 困ったものです。。 最後にバイロンのロマンチックな一編を。 ああ、花のさかりに散ったひとよ 君の眠るところに、壮重な石をおくな。 ただ、その土に、薔薇こそ生いでて 春にさきがけて芽を吹き またあらい糸杉も、やさしい愁いに揺れよ。 昔、創作のイマジネーションのために 詩集をよく利用しました。 改めて読んでみると、独特の雰囲気のものばかり バイロン卿はちょっとキザなロマン主義という印象が強いけど これは、少女マンガに出てきそうな雰囲気の詩ですよね 今夜もお付き合いいただきありがとうございました。 風邪をひかないように 温かくしてお休みくださいね~。

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