カテゴリ:日常
母が休むという話ではない。
夏休みがあるのは子どもだけであって、母にはない。 父親にとっては、子どもが夏休みだろうがなかろうが、たいした違いはないが、 母親にとって、子どもの夏休みは難儀な日々である。 これは、おそらく世の母親たちの共通した思いではないだろうか。 三連休前の18日に1学期の終業式があったが、学校のカレンダー上は今日からが夏休み。 夏休みになると、学校というものがいかにありがたい存在であるかを思い知らされる。 なにしろ、日中、子どもが活動する時間帯の半分以上を預かってくれるのだし、 小中学校では、お昼に立派な給食まで食べさせてもらえるのだから。 夏休みには子どもが家にいるので、お昼に食べさせる心配までしなくてはならない。 家にいるお母さんだと、子どもと一緒に過ごす時間が長すぎてお互い煮詰まるだろう。 とくに、在宅で何か仕事をしている場合は、子どもがいるとかなり気が散るに違いない。 逆に、どこかに勤務して外に出かける母親の場合は、ふだんは学校にいる子どもが、 留守宅に残っているかと思うと、それはそれで気懸りなものである。 一般的には、幼い子どもを抱えて外で働く時期が最も大変なイメージがあり、 実際大変なことは認めるが、大変なのはその頃だけではない。 出産後、育児休暇などの後、仕事に復帰した人が次にぶつかる試練は小学校入学だ。 周りを見ていてもそう思う。 小学校の学童保育は、せいぜい5時か6時までで、保育園のように夜まで預かってもらうことは できない。仕事でどうしても遅くなるなら、施設なりベビーシッターなり親の助けを借りるなど、 二重保育の手立てを講じることになる。 学童保育も卒業時までずっと利用できるわけではなく、3,4年生ぐらいまでのところが多い。仮に6年生まで利用できたとしても、子ども本人が嫌がって学童に行きたがらなくなる。 そりゃ、高学年にもなって、日頃どっちみち長時間を過ごす学校に、放課後や夏休みにまで 喜んで行くわけはないだろう。学校の授業が終われば、家なり近所なりで自由に過ごすほうが 楽しいに決まっている。 私が再び働き始めた頃、3年生だった末っ子が6年生になり、小学校最後の夏休みである。 中学受験のために塾通いに明け暮れる道を選ばなかった場合、小学生はヒマである。 みんなヒマなら、もう少し遊ぶのに忙しくなるかもしれないが、結構な割合で「塾通い組」がいるため、そうでない「非お受験組」は遊べる相手が減ってますますヒマなのである。 これが、中学生や高校生になると、スポーツや音楽などの部活で忙しかったり、 塾や予備校の夏期講習があったりで、夏休みでもそんなに家にいることはない。 まあ、それぐらいでちょうどいいのだ。思春期の、とくに男の子をヒマにしておくと ろくなことはないから。 というわけで、夏休みの間、結構忙しくて家にいない兄達とは別行動の小学生が 家で一人でポツンと過ごしているというのが、外で働く母として目下最大の心配事なのだ。 いっそ自分も40日ぐらい休みを取りたくなるけれど、そうも行かないので、 毎日をそれなりにクリアーしていくほかはない。 本人は別に寂しくもつらくもなく、そんなことにはもう慣れっこのようだが、 母としては、学校に行かない分、家でどのように過ごしているかが、よけいに気になるわけ。 …ネットでサッカーサイトばっかり見てるんじゃないだろうか。高校野球が始まったらずーっとテレビばっかり見るんだろうな。それとも、プレステかWiiを延々やっているかな。マンガばっかり読みふけっているかも。お昼はちゃんと食べただろうか。明日のお昼は何にしようか。長時間一人で過ごすよりは友達と遊びに行くほうがいいが、行ったら行ったで、帰ってくるまで気になる。とくにプールなんかに行く場合は、帰ってきたというメールをしてもらわないと心配。サッカーの練習の帰りも遅いから心配… まあ、自分が家にいたって何か起こるときには起こるんだし、 いずれにしても、すべての事故や事件を防ぐことは不可能なんだから、 子ども自身にしっかり自立してもらうように早めに鍛えるしかないね。 そして、今日も無事に、せっかくのヒマを自分なりでいいから有意義に過ごしてくれと祈るばかり。 始まったばかりの夏休みだが、早く無事に終わりますように… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月23日 23時33分55秒
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