カテゴリ:食
夏バテ対策に栄養のあるものを・・・
と言っても、わざわざ買ってきたわけではないが、ありがたいことに、 毎月始めに、夫の実家から野菜の宅急便が送られてくる。 たまねぎ、にんじん、じゃがいも、さつまいも、キャベツといった基本野菜のほか、 今月は、旬の夏野菜が満載だった。 りっぱなキュウリが10本ぐらい。つややかに黒光りするなす。鮮やかな緑のピーマン。 自家菜園の作品とおぼしき不揃いのトマトたち。 たぶん、よその自家菜園からのいただきものとおぼしき小ぶりのゴーヤが5本。 野菜は鮮度が命だが、こう気温が高いと、宅急便の中でいたんでしまうものもある。 ゴーヤのうち、1本はカビが生えてふやけてしまっていた。 ほかの野菜も、食べられるうちにさっさと食べなきゃ。お盆には帰省することだし。 というわけで、昨日、夏野菜のトマト煮込み「ラタトゥイユ」を作った。 ラタトゥイユなんてものは、実家の母のレパートリーにはなかったので、 子どもの頃には食べたことがない。 初めて食べたのは、15年ほど前にスイスのジュネーブに赴任して、 夫の当時の上司の奥さまの手料理をごちそうになったときだ。 「これ美味しいですね!」 「ラタトゥイユって言うんです。南仏のお料理ですよ」 まだ結婚3年目で専業主婦歴数ヶ月目だった私は、「ラタトゥイユ」という響きに幻惑され、 その奥さまに習うということはしなかったが、手持ちの料理の本でレシピを発見して 「これじゃん!」と早速やってみた。 以来、試行錯誤で改良しながら、ラタトゥイユは我が家の定番の一つになっている。 作り方はいたって簡単。要するに、野菜のごった煮である。 たまねぎ、にんじん、なす、ピーマン、ズッキーニなどをざくざくと適当に切り、 にんにくのみじん切りを炒めたオリーブ油にどんどん入れてざっと炒め、 完熟トマト缶をひと缶全部空け、スープの素とこしょうとローリエの葉を入れて、 厚手の鍋で、野菜がクタクタになるまでしばらく煮込む。 煮えたところへ塩を入れると野菜の甘みが引き出される感じ。 水を入れないのがコツ。野菜からの水分だけのほうが美味しい。 今回はゴーヤも一緒に入れてみた。 なにしろ、残り4本もあって、さすがにゴーヤチャンプルーばかりでは飽きるし、 以前に試してみたゴーヤのたたきや和え物系は苦味が強くて不評だったので、 そうだ、トマトで煮込んだらどうだろう?とやってみたのだ。 ズッキーニがないから代わりにゴーヤということでどうだ? ……うん、悪くなかった。煮込むと苦味が適度に緩和された上で、 ちょっとしたアクセントになり、味に深みが出る気がする。 家族からも特に文句は出なかった。よし、使える。 作ってすぐは、もちろん温かいラタトゥイユを食べるわけだが、 残ったものを冷蔵庫で冷やして翌日食べるのもまた美味しい。 一晩寝かせると、さらに味がなじむ感じ。 トマトをベースに、夏野菜とオリーブ油とにんにくのハーモニーがひんやりと気持ちいい。 例えばフランスパンのスライスに乗せて食べると、気分はヨーロッパ♪ 今日は、これまた残りものの、よく冷えたそうめんにかけて食べてみたら結構イケた。 お洒落な前菜によくある冷製パスタ風、なーんて、あり合わせでいい加減きわまりないが、 美味しければいいんです。野菜のビタミンの力で元気も出ます! そんなことを書きかけてたら、ひさびさに料理雑誌のボスから電話がかかってきた。 不思議なもんだ。 しばらくすっかりご無沙汰していたので、もうクビかなあ…と思っていたが、 どうやらまだしばらくクビがつながっているようだ。 おいしい「食」は言葉や民族を超えて、人を幸せにします。 某料理雑誌「世界の味シリーズ」のキャッチである。 やはり、旬の野菜は美味しい。 野菜をたっぷり食べて、夏を乗り切りましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月12日 09時54分57秒
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