カテゴリ:日常
帰省の旅は続き、夫の実家の徳島に来ています。
年々子ども達は大きくなり、大学生や高校生は帰省に不参加となってきます。 そして、帰るたびに親は年老いていきますが、今のところ元気でいてくれるのは ありがたいことです。 たった2泊でしたが、今年も海に行きました。 市内から車で2時間弱、県境に近い高知側の白浜海水浴場。 四国の良さはそのマイナーさにあり、車の渋滞も人の混雑もなく、海を楽しめます。 太平洋に面しながら、両側に突き出した小さな半島に守られた穏やかな砂浜は遠浅で、 子どもでもかなりの距離まで足が届きますし、水もきれいです。 こういう海水浴に行くのもあと何回ぐらいだろうか、とぼんやり考えながら、 次男三男(←まだガキです!ホント)が父親や伯父達、従兄妹達と はしゃぎながら波と戯れるのをカンカン照りのビーチから眺めていました。 本当は自分だって泳ぎたいところですが(そりゃ同じ阿呆なら泳がにゃソンソンです) ここは、義母や兄嫁達にならい、おとなしくビーチにすわっている三男の嫁でした。 海水浴疲れで、夜は誰も繰り出そうと言わないのは無理もありませんが、 ここは、「今年も私は阿波踊りを見に行きたい!」と自己主張して、 夕食もそこそこに後片付けはサボって、夫だけつき合わせて 徳島市内中心部へと出かけたあつかましい嫁でした。 だって、わざわざこのお盆の時期に徳島に帰省して、 阿波踊りを見ないなんて、もったいなすぎます。 ふだん東京で、お祭りの類に行くことは滅多にありませんが、 阿波踊りには行こうと思うのは、 ・自分が休暇中だから ・子どもに手がかからなくなったから、連れていくのも置いていくのもカンタン ・都心に出るよりずっと近くてタクシーでも700円程度の距離 ・都内のイベント類に比べたら混雑も知れてる などの理由も挙げられますが、それよりなにより大きいのは やっぱり阿波踊りの魅力でしょう。 ♪チャンかチャンかチャンかチャンか チャンかチャンかチャンかチャンか… ドドーンッドッドッド ドドーンッドッドッド… あちこちで鳴り物の音が響いてます。8月12日から15日までの4日間熱気に包まれる町は、 最終日の今日は夜中まで盛り上がります。 大通りや公園などに数か所、囲いと桟敷席のある有料の演舞場があるほか、 無料の演舞場も何か所かあり、それ以外にも商店街のアーケードでも、ただの通りでも そこらじゅうでいろんな団体が踊り、見物客でごった返しています。 今日は、子どもも連れていないので、ビール片手に気ままに見物しました。 紺屋町の演舞場をちらっと見てアーケードを抜け、無料演舞場のある新町橋商店街をぶらぶら歩くと新町橋に出ます。徳島市街の中心を流れる新町川沿いの細長い公園にしつらえられた藍場浜演舞場はよくテレビの中継にも登場し、映画「眉山」にも出てきました。川べりの屋台や川面に映る提灯はお祭り気分も満点。切符がないから中には入れないけど、桟敷席の端っこ、踊り終わりのゴール地点にいたら正面から見えるのです。ただ、同じことを考えている見物客や写真マニアがすでに柵に鈴なりで、熱気の中でうちわで扇ぎながら、少しでも隙間があると、見える方へ前に詰めます。 前方100メートルぐらいから、有名連や企業とタイアップした連が順番に踊り込んできます。 桟敷席ではゆっくりすわって横から見るわけですが、正面から見るのもなかなか迫力があります。 (そう言えばここ数年そうやって見ています) ・・・人の列、鳴り物の響きがだんだん近づいてくる。 ♪エ~ヤットサ~ヤットサ~! ヤットサ~ヤットサ~! ッ踊る阿呆に見る阿呆、ッ同じ阿呆なら踊らなソンソン!♪ 揃いの着物に笠を被ってうつむいてるとみんな美人に見える女踊り。 掲げた両手の動きと下駄でつま先立った足さばきが優雅で、 一生に一回やってみたいな…憧れる。 その後ろには、太もも丸出しで激しい男踊りが来る。 両手を振り回し、地を這うように腰を落として、がに股の足が、いち、に!いち、に! のリズムで跳ぶ、はねる、しゃがむ、また跳ぶ! ふだん穏やかな(と私には思える)徳島の男衆が見せる思いがけない情熱にハッとする。 全速疾走の後のような大汗と勇ましい掛け声。 そして、鐘、太鼓を打ち鳴らし、三味線を弾きながら歩く鳴り物の列が続く・・・ 今回はタイミング良く、有名連の娯茶平連(ごぢゃへいれん)を見ることができました。 伝統ある本格的な連(団体)は年がら年中練習しているらしく、さすがに上手です。 ![]() そういう正統派の踊り以外に、そこらへんの通りでは大学名の入ったのぼりを掲げ、揃いの浴衣を着た学生なども雰囲気で踊ってますし、観光客も参加できる「にわか連」というのがあって、輪の中に適当に入れます。私もほんの少し真似してみました。適当に手足を動かすことはできますが、きっとはたで見ていたら「ヘン!」でしょう。夫などは、ステップも腕の振りもそれなりに様になっているように見えるのはさすが徳島生まれというものでしょうか。我が家のシャイな息子達を連れてきていたら絶対に引きそうですが、確かに、同じ阿呆なら踊らにゃソンソンです。 踊りのランクはピンキリでも、それを丸ごと受け入れるような大らかな雰囲気が、 県外からも大勢の人が見に来る、あるいは踊りに来る阿波踊りの魅力であり、 だから高円寺や越谷にも広がっていったのかもしれません。 それにしてもみんななんで踊るんでしょうね。。 ♪ッアやっぱ~りおーどりはやーめられない! やっぱり見にきてよかった夏のお祭りでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月23日 00時11分12秒
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