カテゴリ:映画
今日は気温が30℃までは上がらず、やや過ごしやすい日となった。それでも蒸し暑いなあ。ドイツってこんなに暑かったっけ?
夕方研究室仲間のドイツ人Dに誘われて映画を見に行く。この人に誘われる映画はかなりの確率でハズレなことが多いのだが、果たして今回はどうだろうか。 見に行った映画は今日の日記のタイトルの通り。原題は「The Hitchhiker's Guide to the Galaxy」といい、イギリスの作家ダグラス・アダムスの原作に基いたSF小説の映画化である。日本では「銀河ヒッチハイク・ガイド」という何だか変哲も無いタイトルで秋に公開予定だそうだ。Dはこの原作を読んでいて、面白かったといっていた。SFとは言いながらイギリスらしいひねくれたユーモアに溢れたコメディらしい。 <ストーリー> アーサー(マーティン・フリーマン)は普通のイギリス人。ある朝起きると不運の連続、しかも道路建設のため自分の家まで壊されてしまう。そこへ友人フォード(モス・デフ)がやってくる。実はフォードは宇宙人で、航路建設のためヴォーゴスという宇宙人によってまさに「撤去」される寸前の地球からアーサーを救うために駆けつけたのだった。かくして地球は消滅し、アーサーは宇宙船に救われる。宇宙で生き抜く為の「銀河ヒッチハイク・ガイド」を渡され、アーサーの宇宙旅行が始まる・・・・ ・・・とまあストーリーを紹介してもあまり面白くない。変な登場人物や台詞の掛け合いの面白さ、ナンセンスさなどがこの物語の中心で、これは見ないと分かるまい。ぱっと見た感じは「スターウォーズ」や「スタートレック」のパロディのように見える。主人公がずっとガウンを着たままなのはまるで「ジェダイの騎士」の格好のように見えるし、官僚主義的で無感情な悪役の宇宙人の名前「ヴォーゴス」は、スタートレックに登場する最強の敵「ボーグ」そのままだ。これらがどこまで原作に基いているのか知らないが・・・・(2001年に急逝した原作者ダグラス・アダムスは脚本にも加わっている)。 主人公などはあまり有名な俳優ではないが、脇役でジョン・マルコヴィッチやアラン・リックマンなどの名優が出演している。アラン・リックマンは四六時中愚痴を言いつづけるアンドロイド(「スターウォーズ」のC3POとR2D2のあいのこ)・マーヴィンの声で出演しているのだが、ドイツでは吹きかえられてしまうので厳密にはドイツ語版には出演していない。 まあ面白いといや面白かったが、なんだかなあ。ヒロイン役の女優(ズーイー・デシャネル)が僕の気に入ったくらいが、この映画を見て良かったと感じたことだろうか。評価で言うなら「お暇ならどうぞ」くらいか。会場は結構な入りだったし大笑いする人も多かったけど、果たしてイギリス流のギャグが面白いと感じられるかどうか・・・。 ・・・・・・・・ ドイツのシュレーダー首相がアメリカを訪問し、ブッシュ大統領と会談した。 議題はドイツの国連安保理常任理事国入りとイランの核開発についてが主だった。シュレーダー首相はドイツの常任理事国入りの意義を説いたが、アメリカ側は明確な支持を避けた(アメリカが明確に支持しているのは日本のみ)。先日大統領選挙が行われて「超」保守派のマフムド・アフマディネジャド・テヘラン市長が当選したイランの核開発問題に関しては、アメリカは継続する英仏独のEU三大国とイランとの交渉を見守り三国を支持する姿勢を続けている。 新大統領はイランの核開発の正当性及びアメリカとの国交回復は重要でないと強調したが、間に立つEUも慎重な舵取りを強いられることになりそうだ。ところで思うのだが、どうして対イランの交渉メンバーに日本は入っていないのだろう。油田開発やアメリカ・イラン双方との親密度では英仏独に劣らないと思うのだが、やはり日本独自の交渉能力の無さ(双方の主張の言いなりで、伝言役にはなれても仲介者にはなれない)、イニシアチヴの無さが明らかだからだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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