エクストラだよ、空感工房
お友だちの体調がもどってほしいので、一夜だけ、掟破りのエクストラ。本が借りたくなったので、市立図書館へ行って図書館カードを作った。図書館は卒業した高校のすぐ近くにある。しかしここは、高3の一番大事な時期に大改修工事をして使えなかった思い出の図書館だ。授業中、掘削機がガリガリうるさかったのをよく覚えている。「カードつくるのはじめてですか?」「はい」40代後半?と思われるこぎれいな窓口のおばちゃんが紙をくれたので、その紙に名前やら住所やら記入して渡した。「あれ?」「前に登録されてますねえ」ほんとだ、画面に名前が出てる。そうかー、使えない図書館ながらも一応つくっていたのか。なーんとなく思いながらも、画面の字を追ったそのとき、どーんと暗い気分になった。カードを作った年は、、、そ、そうか…以前カードを作ったのは超ユースフルデイズ。学生時代だ。ということは、、、いま、すぐ横の母校に通っているのは、カードを作った頃生まれてきた子たちなのか。「さすがにもう忘れてるだろうからご利用のご案内をしますね…」ぐさぐさと二の矢を放ってくる、おばちゃん。図書館のカードを作るのがこんなにも重いことだとは思ってもいなかった。ひととおり聞き、図書館を出て高校生数人とすれ違ったが、「お前は俺の図書館カードより若造じゃ~!!」とはさすがに言えず。会社なら律儀な顧客データ管理だなあと思いたいけど、もー、1回リセットしてよー!今日刈りすぎちゃった髪型もー!