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数日前に知り合いの不動産会社の社長から「うちのお客さんで狩猟をやりたいという人がいるんだけど、一度会っていろいろ教えてもらえないかなあ・・」と電話をもらったので、その人と今日の午後お会いすることになった
そして約束の時間に知り合いの不動産会社の社長が連れてきた「狩猟入門希望者」というのは、年齢が43才、仕事は数年前まで福島県でサラリーマン勤めをしていたが、その頃取得した資格を活かし、現在は独立して都内で店舗デザインの設計事務所を開いているとのことであった。 初対面の挨拶はそこそこに、早速「狩猟入門希望」の動機を聞いてみると「福島に住んでいた頃、地元の知り合いから狩猟に誘われ、興味は持っていたのだが、とうとう狩猟を始める機会を逃してしまった。ところが今年の初め、家族を連れて群馬へ旅行に行ったら、宿泊した民宿の裏手に大きな猪が吊るされていて、その横にハンターが数人座って楽しそうに話をしていた。自分も中に加わって狩猟の話を聞いたり、立てかけてあった猟銃を見ていたら何か自分も無性に狩猟やってみたくなった。しかし、東京生活を始めてから自分の周辺で狩猟を楽しんでいる仲間はいないし、どこへ問い合わせたらよいかも分からなかったから、誰か狩猟をやっている人はいないかなあ・・と思っていたところへ、不動産屋の社長から紹介を受けた・」ということで僕との面談と相成ったわけである。 約1時間、猟銃所持許可の取得方法や狩猟免状の取得方法を説明し、狩猟の世界を少しでも理解してもらえるようにと、先日銃砲店で買ってきた雑誌「狩猟界6月号」を差し上げると、その人は大変喜んで帰っていった。 現在、狩猟者は減る一方であると同時にどこの猟友会も高齢化が進み、会の存続が危機にさらされている。 「初心者講習」の受講者も、僕が受講した頃から比べるとその数も3分の1くらいの人数に落ち込んでいるらしい。 狩猟は残酷なものという一般的な認識や、銃に対する嫌悪感を持つ人が増えているのも原因のひとつだが、実際問題、狩猟はお金がかかりすぎる。 鉄砲所持許可取得のための講習会や練習射撃に数万円、狩猟免状の取得講習や猟友会の登録代に数万円、その他、ガンロッカー、装弾ロッカーの購入、銃や猟装、猟具の購入を合わせると、少なく見積もっても50万円近いお金を必要とし、実際に狩猟登録を行う都道府県へ毎年数万円の税金を納めなければならない。そして実際に猟に行くと高速代、ガソリン代。勢子への報酬、犬代、弾代などで1回につき3~5万円くらいのお金がかかり、北海道のエゾシカ猟などに遠征すると、飛行機代からガイド料などで少なくても30~50万円くらいの費用を必要とする。 昔はゴルフが金のかかる遊びの代名詞だったが、平日のコースが1~2万円で回ることができる昨今、狩猟はゴルフなどが到底及びがつかないほど、その費用負担は重くなる。一緒に横で話しを聞いていた仲間の不動産会社の社長は僕のゴルフ仲間でもあるわけだが、「ハンティングってそんなに金がかかるんだあ!」と驚いていた。 狩猟者が減り続けている現状を考えると、もう少し狩猟地域の都道府県に払う税金だけでも軽減してもらえないかといつも思ってしまう。そうじゃないとこれから狩猟を始めようと考える若い人が皆無になってしまう・・・ まあ、それはそれとして、新しい狩猟仲間が増えることは僕ら狩猟者にとって「熱烈歓迎」なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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