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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:お茶
AllAboutで紹介されていた、『もっと知りたい中国茶の世界』を早速取り寄せて読んでみました。
#amazon、楽天は取り寄せですが、bk1に在庫があったのです。 ざっと通読しましたが、中国茶の少し専門的な知識について、コンパクトに整理されている良い本だと思います。特に、お茶の文献はきちんと整理されているので良いですね(^^) この本、一通り勉強した人には、「そうそう、そうだった」と思い出す機会にもなりますし、「あ、ここ勉強してないや」と気づきを得るきっかけになる本です。 茶の種類やその生育・製茶に関しての情報は少な目ですが、茶文化については一通り網羅されていると思います。 初心者の方やマニアックな知識を細かく知りたい方には別の本をオススメします。 著者の方は、茶藝師と評茶員の資格を保有されているそうで、この2つの資格について具体的に紹介しているのは、とても良いことだなあと思います。茶藝師や評茶員の受験を目指す方のガイドとしても、この本は役立ちそうです。 そして、私が思わず同意してしまったのは、まえがきの部分。 著者の方がおっしゃるように、日本で売られている本は専門書か茶館の紹介本になってしまっている現状があります。 それはそれで良いのですが、初心者とプロの間を結ぶ中級者向けの層が薄いんですね。 日本で中国茶を勉強しようと思うと、入門書や入門講座・教室の類はたくさんあります。 ただ、一通りの知識を身につけて「もう少し詳しく知りたいな・・・」とステップアップしようとすると、とたんに選択肢が狭まります。 適切な書物もないですし、教えられる人も限られています。 そうなると、茶藝師・評茶員の資格を目指すか、どこかの先生についてインストラクター資格を目指すか、ということになってしまいます。 「いや、別にプロになりたいわけじゃないんだけど・・・」という場合でも、その道ぐらいしか体系的に知識を得ていく術がないんですね。 あとは、ちょっと細かく教えてくれるお茶屋さんで話を聞いて知識を蓄えるか、ネット上に散らばっている情報を自分なりに集めるか。 でも、これだと断片的ですし、人によって言っていることが違ったりして、かえって混乱します。 奥深いだけに、少しかじると知識欲が沸きやすいのが中国茶なのですが、その受け皿が少ないわけです。 #お茶の業界人ではない私がインストラクターコースに入ったのも、結局これが理由です。 ところが、台湾に行くと茶文化の裾野が広いですから、大きな書店に行けば、ちょっと詳しく書かれた気の利いた本があります。 私も、そんな本を買い込んで自学自習していましたが、中身はもちろん中国語です。 文字が分かるとはいえ、内容の6割が分かれば良い方で専門用語や専門的な記述が出てくると太刀打ちできません(^^;) #ホントに誰か翻訳して出版してくれませんかね? 少し詳しく知ろうとすると資格を取らざるを得ない、日本の中国茶業界。 確かに資格を目指すと具体的な目標にはなるので張り合いもありますし、苦労を共にしたお茶友つながりもできるので良いことは良いのです。 でも、ちょっとヘンだと思うのは、私だけでしょうか。 GW後半の予定は悩み中。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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