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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2012.05.14
XML
カテゴリ:Welcome中国茶
さて、飲むべきお茶は明確になりました。
が、実際に一人でお茶を飲んでいこうとすると、2つの大きな問題があります。

それは、
・適切なお茶をどう調達するか
・お茶をどう適切に淹れるか
という問題です。
これをどうクリアするかを考えましょう。

<適切なお茶をどう調達するか>

農作物は何でもそうだと思いますが、ピンからキリまであります。
中国茶もしかりです。

日本国内で販売されている中国茶を見ていると、500gで1000円!なんて激安で販売されているお茶もあれば、10gで数千円という、単位を間違えたんじゃないか?と思うお茶もあります。

迷うところですが、そのお茶の個性が良く出ているグレード・品質というのを、見極めなければいけません。
学習のためには高ければ良いというものでもないので、難しいところです。

グレードを機械的に、たとえば「50gで1000円のお茶」のように設定してしまうと、ちょっと困ったことになります。お茶によって、適正価格の相場が全然違うのです。

「あるお茶は、十二分な予算でものすごく良いものなんだけど、別のお茶は、全然予算不足で”まがいもの”しか入手できない・・・」

なんてこともあります。
全然グレードが違うもの比較して「こっちが好み」とやってしまうと、本来の魅力を知らないままに判断してしまうことになり、ちょっと勿体無いのです。

たとえば、武夷岩茶。
ものの本には、特徴として”岩韻が感じられる”と書いてありますが、100g1000円程度で販売されている量産品から岩韻を感じるのは、まず無理です。

現地でも人気があり、生産時期や生産地域の限られる希少なお茶は、とても高くなるのです。
日本人が代表的な中国茶と見なしているものの多くは”スーパーブランド”であることが多く、そもそも値が張ります。
さらに、中国経済はご存じのようにバブっていますから、高級茶では「5年前の5倍の価格がついている」なんてことも珍しくありません。


このへんの事情は、やはりその道のプロにしか分かりません。
販売している方もしくは教えている方に聞くしかないと思います。

たとえば、「中国茶を勉強していて、緑茶の傾向をつかむために3種類ほど飲んでみたいと思っているんですが、どれが適していますか?」と聞いてみましょう。
しっかりとした知識を持っているお店の方であれば、きちんと教えてくれると思います。

よく分からない場合は、いくつかのお店で用意されている「飲み比べセット」を活用するのも手です。
この手のセットは少量ずつ試すことが出来るので、入門者にとっては大変ありがたい存在です。
気に入ったお茶があったら、追加で購入すればよいのです。


もし、「たくさんのお茶を買い揃えるのは大変だし、淹れるのも不安」という場合は、中国茶教室や色々飲み比べられる講座・イベントを活用するのが良いでしょう。
仮に自分の好みに合わないお茶があっても、その場限りのことで済みます。
「買っちゃったけど、あまり美味しくない」という不良ストックを抱えなくて済むので、経済的・心理的な負担も軽く済むと思います。


<お茶をどう適切に淹れるか>

お茶は、茶葉の状態では半製品のようなものです。
「淹れる」という作業を経て、本来の美味しさ・魅力が引き出されます。

しかし、初めて見るお茶を上手に淹れるには、どうしたら良いのでしょうか。


・・・実は、お茶を淹れるプロでも、初見のお茶を美味しく淹れるというのは、かなり難しいことなのです。

理想的なのは「そのお茶をよく知っている誰か」に淹れてもらうことです。

が、それができない場合は、購入したお茶屋さんのお茶淹れマニュアルに忠実に従ってみるしかありません。

これで大外れはしないと思いますが「忠実に」というのがポイントです。
上手く行かない場合に問題になる点は、たいてい、
・茶葉の量
・お湯の温度
・蒸らし時間
のいずれかにあるので、この点をしっかり確認して淹れると良いでしょう。
#微調整の仕方は、のちほどの記事で。


特にお湯の温度管理が、もっとも難しい点です。
中国茶は”熱湯”を求めることが多いので、本格的に始められるのなら電気ケトルへの投資をオススメします。
あとで理由を述べますが、色々な機能よりも、とにかく”注ぎ口が細い”ことを重視すると良いと思います。


↑日本で一般に出回っているもので条件に合致するのは、この2つぐらいでしょうか・・・

お茶を飲む場所に、アツアツのお湯があるのは大変便利です。
なにより、淹れる舞台が台所からテーブルの上に移ることで、お茶が一躍リビングの主役になります。


続く。


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Last updated  2012.05.15 00:00:19
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