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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2015.04.09
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カテゴリ:茶の種類・品種
先日、久々に東京・蔵前にあるリリーの薔薇園さんにお邪魔しました。
昨年のオープンから約1年ほどになるんですが、徐々に商品の数が増えてきております。

お茶に関しては、直取引をしている雲南の生産メーカーが白茶(月光白)や紅茶も生産しているので、そうしたものが中心に。
ここのメーカーさんのお茶は日本のJAS有機も取得しているんですが、丁寧なお茶づくりをしているように感じます。
あとは台湾茶と花茶が少しというバランスはそのままに、商品の数が増えてきた感じですね。
それからパンダ雑貨なども色々と増えてきて、なかなか賑やかな店内になっておりました。


で、お店に置いてあるお茶を見ていたところ、気になるお茶があったので、購入してきました。

それがこちら。

軟枝紅茶茶葉


雲南有機軟枝紅茶


この名前を見て、ピンと来た方はなかなかのお茶マニアですねw

”軟枝”というのは、台湾の品種の名前です。軟枝烏龍。
これを雲南に植えて作った紅茶というわけです。

台湾の品種を雲南に植えると、どういう地域香になるのか大変興味がありまして、購入してきました。

外観はかなり撚りがしっかりしていて、金芽も見られます。
葉はやや大ぶりな印象。

早速蓋碗で淹れてみると、こんな感じ。

軟枝紅茶水色


烏龍品種の紅茶らしく、水色の赤味は浅めですね。

フルーティーな香りではあるのですが、やや香ばしさを感じますね。べっこう飴系の香りもあります。
紅茶の専門の人からは、華やかさに欠けると言われそうなタイプかもと思いますが・・・
第一印象は、台湾で見かける烏龍種の紅茶だなーという印象です。

ただ、やはり雲南らしさというのがハッキリとあります。
このお茶の場合は、余韻ですね。

じっくりと飲むと、非常にパワフルなお茶でして、余韻が長く続きます。
古樹プーアル茶や有機茶にありがちな、身体の芯に響いてくる感覚もあります。
このお茶自体も有機栽培のお茶でもあるので、力強さがストレートに出ている感じです。

軟枝紅茶葉底



なかなか良いお値段のするお茶なのですが、余韻の長さを考えると、まあそれも納得できる範囲かな、とも思います。
#大抵のお茶の価格は余韻の長さに比例します。

ただ、まだまだ軟枝烏龍の特性を完全に掴んでいるわけではないのでしょうね。
まだまだ、製茶技術での向上の余地は残されている感じです。

現段階では、同じメーカーの雲南大葉種の滇紅の方が完成度が高く、コスパも良いのでお勧めですね。

テン紅茶葉


テン紅水色

↑上記は同じメーカーの雲南大葉種を使った紅茶

しかし、こうした素性のハッキリしたお茶というのは貴重です。
品種香や地域香を知りたいという方は、なかなか勉強になるお茶だと思います。
一部の条件を変えて、並べて飲み比べてみること以外に品種香や地域香ってのは分かりませんからね。



リリーの薔薇園
住所:東京都台東区蔵前3-12-9 鈴梅第一ビル1階・2階
電話:03-5829-8548
営業:10:00~18:00
定休:日曜日・祝日
http://www.lili-baraen.jp/



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Last updated  2015.04.10 00:37:27
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